他のデータベースモデル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/06 15:54 UTC 版)
「関係モデル」の記事における「他のデータベースモデル」の解説
関係モデル(リレーショナルモデル)以外のデータベースのモデルとしては、階層型データモデルやネットワーク型データモデルがある。これらの古いアーキテクチャを使ったいくつかのシステムが、現在もデータセンターで使われており、大容量のデータを扱う必要がある場合や、既存のシステムが非常に複雑であるために関係モデルを採用したシステムに移行するには多大な費用を要する場合などに、使われている。 新しいデータモデルとしてはオブジェクト指向のデータモデルがあり、近年ではオブジェクトデータベースを使うことができるようになっている。2009年現在では関係データベースと比べると使われる事例は少ないものの、少しずつ採用され始めている。オブジェクトデータベースの有用性については見解が分かれている。オブジェクトデータベースにはオブジェクト指向プログラミング言語との親和性が高いという特長がある。一方で一部の人々は、オブジェクトデータベース管理システム (ODBMS) の多くは正統的な DBMS(データベース管理システム)というよりもむしろ DBMS 構築キットであるとして、あまり有用な技術とは認識していない。 関係モデルは形式化された最初のデータモデルである。関係モデルが定義された後に、非形式的なデータモデルが、階層型データベース(階層型データモデル)やネットワーク型データベース(ネットワーク型データモデル)を記述するために作られていった。階層型データベースとネットワーク型データベースは、関係データベース以前に既に存在していた。しかしそれらがモデルとして記述されたのは、関係モデルが定義された後のことであり、その目的はデータモデル間の比較をするための基礎を確立するためであった。
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