表紙 類義語「書影」

表紙

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/20 02:49 UTC 版)

類義語「書影」

書籍出版業界では、本の外観、とくにその画像のことを「書影」という。

全5巻ある叢書の立体的な書影
  • 広義の「書影」
    帯付きの本、函入りの本の場合は帯や函も含めた外観、右の画像のような全集叢書の場合、その全巻を立体的に並べた外観を含める。右上の「明治時代の和装本」の画像なども含む。
  • 狭義の「書影」
    帯付きの本、函入りの本の場合でも、帯や函を外した状態の平面的な表紙のみの外観、全集や叢書の場合でも個々の平面的な表紙のみの外観に限定する[1]

出版社では複数のオンライン書店、書評サイトなどから「書影」が求められることから、一般的には後者を意味する。

表紙まわり

表紙まわり(ひょうしまわり)とは、本、特に雑誌の表紙4面のことをいう。「表まわり」ともいう。

  • 定義
    表紙を「表1」、表紙の裏側にある面を「表2」、裏表紙を「表4」、裏表紙の裏側を「表3」と呼び、これらをまとめて表紙まわり、または「表まわり」と呼ぶ[2]出版用語、印刷用語であると同時に広告用語でもある。
  • 印刷、出版の観点からの表紙まわり
    • 背表紙
      「表1」、「表2」、「表3」、「表4」に加えて、背表紙も含めて表紙まわりとする。背表紙は、リング綴じ製本中綴じ製本では、生じない[3]
    • 表紙まわりの印刷原稿作成・データ入稿
      表紙まわりの印刷原稿・データは一般的に4面をセットで入稿する。その際も、「表1」(表紙)と「表4」(裏表紙)、「表2」と「表3」のそれぞれに背表紙分の背幅を加えて原稿・データを作成する。
  • 広告の観点からの表紙まわり
    • 雑誌の場合、表紙まわりは、本文に掲載する広告よりも目立つことから広告効果が期待され、料金設定が高めに設定してあるのが一般的である[4]
    • なかでも、裏表紙の「表4」は、外側に露出していることから、最も注目度が高く広告料金も高くなっているのが一般的である[4]

回数券の「表紙」

冊子状となっている回数券では、綴りこんだ券面とは別に「表紙」が付いていることがあるが、マルスから1枚ずつ出てくるようなJRの回数券タイプの特別企画乗車券の中にも、有効な乗車券とは別に「表紙」という券がついてくる事例が存在する[5]。この「表紙」は回数券として使用はできないが、払い戻しの際に表紙も必要とされることがある[5]


  1. ^ Amazon.co.jpのe託販売サービスの商品画像のガイドラインでは、書籍は帯の無い画像が優先されると規定されている。
  2. ^ 株式会社ユニ報創 雑誌広告について
  3. ^ 無線綴じの背幅について/同人誌印刷 Comflex
  4. ^ a b 雑誌広告スペース 広告代理店メディアプロ
  5. ^ a b 東京新幹線自由席回数券 東海旅客鉄道、2016年8月21日閲覧。


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