大分県 政治

大分県

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/31 00:43 UTC 版)

政治

県政

大分県庁舎新館

歴代県知事(公選)

  • 初代 細田徳寿(1947年4月12日~1955年4月27日、2期)
  • 2代 木下郁(1955年4月28日~1971年4月27日、4期)
  • 3代 立木勝(1971年4月28日~1979年4月27日、2期)
  • 4代 平松守彦(1979年4月28日~2003年4月27日、6期)
  • 5代 広瀬勝貞(2003年4月28日~2023年4月27日、5期)

特色のある施策

小児救急電話相談事業
小児救急の電話相談「小児救急電話相談事業」の夜間受付を翌朝8時半まで受け付けている。これは同事業を実施している31都道府県の内、大阪府と並んで最も遅い時間である(2006年(平成18年)7月11日現在)。

国政

衆議院小選挙区は、第1区第2区第3区の3区。参議院の選挙区は、全県で1区の大分県選挙区一人区)を構成。

経済・産業

平成26年度(2014年度)の県内総生産は4兆1426億円である[23]。これは世界の過半数の国の国内総生産 (GDP) よりも規模が大きい[24]。県内総生産の内訳は、第一次産業 910億円(2.2%)、第二次産業 1兆1974億円(28.9%)、第三次産業 2兆8154億円(68.0%)。一人当たり県民所得は258.3万円である[23]

農林水産業

平松守彦が県知事時代に提唱した一村一品運動によって、各地で特産品を産み出す試みがなされている[25]

農産物では、干し椎茸及びかぼすが生産量日本一で特産として知られる[26]。干し椎茸のうちでも特に、高級品として珍重される身が厚く表層に星型の亀裂が入る冬菇(どんこ)が名産[27]。野菜の産出額は、白ねぎ(39.0億円)、こねぎ(31.0億円)、トマト(28.0億円)、いちご(26.0億円)、果樹の生産額はナシ(30.4億円)、ブドウ(22.8億円)、ハウスみかん(16.6億円)、かぼす(11.3億円)の順である(2014年度)[28]

水産業は中高級魚介類が中心で、そのため海面生産量が全国23位であるのに対して海面生産額が10位と高くなっている。特に関あじ関さば城下かれいはブランド魚として知られる。リアス式海岸を有する県南部では養殖も盛んであり、ブリ(15,668トン、全国2位)、カンパチ(3,488トン、全国3位)、クロマグロ(1,656トン、全国3位)、ヒラメ(660トン、全国2位)などが生産されている[28]

畜産では久住高原をはじめとする地域で酪農が行われており、時期によっては放牧されている様を高速道路からでも見ることができる。牛乳及びその加工品も流通している。ブランド牛として豊後牛がある。

工業

高度成長期に大分市が新産業都市の指定を受けて大分臨海工業地帯が形成された。また近年は、大分市や大分空港周辺に電子工業などの立地が進む一方、県北部では、隣接する福岡県東部とともに、自動車関連企業が集積している。このため、全国平均に比べ第二次産業の占める割合が高い[注釈 4]

エネルギー

大分県の自然エネルギー自給率は、30.1%で全国の都道府県で最も高い[30]八丁原発電所をはじめ3か所の商用地熱発電所が立地するなど、地熱利用が進んでおり、地熱発電の発電量が全国一であることが主な要因である。

県内に拠点のある主要企業

県内に本社を置く主要企業

建設業
製造業
電気・ガス・熱供給・水道業
卸売業
小売業
宿泊業・飲食店
金融業
運輸業
  • 臼杵運送(臼杵市) - 陸上運送、売上高県内30位
その他

県内に拠点事業所のある主要企業

生活・交通

警察

交通

航空

鉄道路線

JR線4路線がある。私鉄第三セクター鉄道は存在しないが、別府市に近畿日本鉄道(近鉄)グループの近鉄別府ロープウェイが運営するロープウェイ別府ロープウェイ線と、岡本製作所が運営するケーブルカー別府ラクテンチケーブル線の2路線がある。また、九州地方で新幹線が通らない県は当県と宮崎県だけである。 県内の普通列車の本数は別大都市圏を除いて毎時1本以下となっている。

過去の鉄道路線(廃線

バス事業者

大分市を中心として別府市・中津市など県北部は大分交通(連結子会社含む)・亀の井バス、佐伯市・竹田市など県南部は大分バス(連結子会社含む)、日田市など県西部は日田バスが路線網を持っている。これらの会社は西日本鉄道と資本的関係がある。また、県外の事業者では、熊本県の九州産交バス九州横断バスなど)、福岡県の西鉄バス(日田市周辺。以前は中津市にも)が路線を有している。

道路

高規格幹線道路
大分自動車道東九州自動車道宇佐別府道路
地域高規格道路
中津日田道路大分空港道路日出バイパス)、大分中央幹線道路中九州横断道路
国道
国道10号国道57号国道197号国道210号国道211号国道212号国道213号国道217号国道326号国道386号国道387号国道388号国道442号国道496号国道500号国道502号
県道
大分県の県道一覧を参照

海上

県の北側から東側にかけては海に面しており、多くの港が設置されている。また、豊後水道を横断し九州と四国を結ぶ航路や、瀬戸内海を通り九州と本州を結ぶ航路が発着している。有人離島も県内には点在しており、定期船が行き来している。

医療・福祉

災害拠点病院
大分県災害拠点病院
保育所
大分県保育所一覧

教育

学校教育以外の施設

注釈

  1. ^ a b 海を挟んで隣接。
  2. ^ なお、「平成の大合併」で消滅した町村のうち、香々地町(現豊後高田市)、国見町(現国東市)、庄内町、湯布院町(以上、現由布市)、蒲江町(現佐伯市)は「ちょう」、直川村(現佐伯市)は「そん」と読み、それ以外は、町は「まち」、村は「むら」と読んでいた[11]
  3. ^ その後、1896年(明治29年)3月29日に福岡県上毛郡高浜村大字小祝のうち山国川支流以東が下毛郡中津村に編入され、現在の県域となった[19]
  4. ^ 国内総生産26.2%(2015年)[29] に対し、28.9%(2014年度)[23]

出典

  1. ^ a b 大分県の県徽章・県旗について 大分県
  2. ^ a b c 大分県のシンボル 大分県
  3. ^ ゆるキャラだけが県じゃない。県民手帳は何を考えているのか〈沖縄県〜山口県編〉 - エキレビ! 2013年1月24日
  4. ^ 県民の日に関するQ&A”. 静岡県 (2015年9月23日). 2017年4月8日閲覧。
  5. ^ 「県民の日」埼玉・茨城は休みで大分は「何もなし」この違いって…”. Jタウンネット 茨城県 (2013年11月14日). 2017年4月8日閲覧。
  6. ^ 温泉データ”. 大分県ホームページ. 2021年3月5日閲覧。
  7. ^ 大分県による「おんせん県」商標登録申請について 大分県、2012年11月15日
  8. ^ 大分県の自然と風土 地形・地質 大分県
  9. ^ a b レッドデータブックおおいた2011 大分県の自然について 大分県の気候・水文 (PDF) 大分県
  10. ^ 大分県の気候特性 大分地方気象台
  11. ^ 角川日本地名大辞典編纂委員会編『角川日本地名大辞典 44 大分県』角川書店、1980年1月
  12. ^ 地方自治制度|広域行政・市町村合併 総務省
  13. ^ 都道府県毎の町村数 全国町村議会議長会
  14. ^ 後藤宗俊「豊国の形成と展開」 豊田寛三・後藤宗俊・飯沼賢司・末廣利人『大分県の歴史』山川出版社、2002年、10ページ
  15. ^ ホゾ穴かキツツキの穴か?日本最古の「建築部材」の謎に迫る:大分市横尾貝塚周辺の発掘調査より(遺跡漫遊 第6回) 建築雑誌 117(1495), 058, 2002-11-20、日本建築学会
  16. ^ 県名の由来 大分県
  17. ^ レファレンス事例集 > 大分県関係のレファレンス > 「大分県」の県名の由来を知りたい。 大分県立図書館
  18. ^ 豊後キリシタン小史 カトリック大分司教区
  19. ^ 付録1 本県管轄地の沿革 大分県
  20. ^ 日外アソシエーツ編集部 編『日本災害史事典 1868-2009』日外アソシエーツ、2010年9月27日、24頁。ISBN 9784816922749 
  21. ^ 「九州・四国。中国地方に豪雨禍」『毎日新聞』1943年9月21日大阪版・夕刊(昭和ニュース事典編纂委員会『昭和ニュース事典第8巻 昭和17年/昭和20年』本編p.225 毎日コミュニケーションズ刊 1994年)
  22. ^ 日外アソシエーツ編集部編 編『日本災害史事典 1868-2009』日外アソシエーツ、2010年、65頁。ISBN 9784816922749 
  23. ^ a b c 平成26年度県民経済計算
  24. ^ 世界の名目GDP(USドル)ランキング
  25. ^ 八幡和郎『47都道府県うんちく事典』219頁
  26. ^ 大分県の日本一 大分県
  27. ^ 風土と人が作り出す美しい日本の椎茸 SHUN GATE
  28. ^ a b 大分県の農林水産業 (PDF) 大分県
  29. ^ 国民経済計算(GDP統計) 内閣府
  30. ^ 自然エネルギー:電力の自給率100%超の市町村が100カ所に、都道府県別では大分県が1位 スマートジャパン、2016年4月11日
  31. ^ 100億企業 3社増 16年度 大分合同新聞、2017年10月6日(以下同様)
  32. ^ 九重青少年の家 大分県教育委員会
  33. ^ 香々地青少年の家 大分県教育委員会
  34. ^ 『日本方言の記述的研究』国立国語研究所編、1959年、pp.241-242






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