南海グループとは? わかりやすく解説

南海グループ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/25 02:25 UTC 版)

南海電気鉄道 > 南海グループ
南海グループ
Nankai Group
南海電気鉄道が入居する南海なんば第1ビル
創業者 藤田伝三郎松本重太郎田中市兵衛外山脩造ら19人
国籍 日本
中核企業 南海電気鉄道
会員数 53社(2025年4月時点)
従業員数 8,919名(2024年3月31日現在)
中核施設 南海なんば第1ビル
中心的人物
  • 遠北光彦(南海電気鉄道代表取締役会長兼CEO)
  • 岡嶋信行(南海電気鉄道代表取締役社長兼COO)
主要業務 運輸業、不動産業、流通業
標章
別名 南海電鉄グループ
外部リンク グループ会社一覧|南海電鉄
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南海グループ(なんかいグループ、: Nankai Group)は、南海電気鉄道を中心とした企業グループ。「南海電鉄グループ」とも称される。

南海電鉄ホームページ内の「南海グループ会社一覧」は2025年4月時点、6つのセグメント(運輸、不動産、流通、レジャー・サービス、建設、その他)に分けて合計53社を掲載している。

グループ概要

関西大手私鉄グループの中で唯一、百貨店を運営する会社が存在しない。その代わりに髙島屋と資本・業務提携をしている。よって南海の鉄道員の制帽内には、高島屋の商標が入っている。なお百貨店とほぼ同等の機能を持つCITYブランドのショッピングモールを南海電鉄直営で沿線の難波と泉大津の各駅(過去には堺・徳島も)周辺に展開している。

ホテル南海はこれまでなんばにあったが、現在は閉館している(なんばが2006年12月31日、堺が2005年5月15日限り)。また、南海サウスタワーホテル大阪もあったが、2003年スイスホテル南海大阪ラッフルズ・インターナショナルに売却、建物のみ継続保有)に改称され、ホリディ・イン南海大阪はホテルリーヴァ南海と改称したが、ホテルリーヴァ心斎橋(オリックスグループに売却、のちに「クロスホテル心斎橋」に再改称)に改称されている。このため、関西大手私鉄グループの中で唯一、都市型ホテル事業から撤退したと言える(非都市型の南紀勝浦温泉「ホテル中の島」は営業を継続している)。

かつては沿線でタクシー事業(南海タクシー、佐野南海交通、和歌山南海交通ほか)を運営していたが、2001年3月に第一交通産業(福岡県)に資本を譲渡し、運営から撤退した。また、観光バス事業(南海観光バス、和歌山南海観光バス)も2003年1月にクリスタル観光バスに譲渡している(ただし、南海グループ内には沿線および周辺での路線バス事業を営む会社があり、それら企業の一部門として観光バス事業自体は行われている)。

「南海」を冠した企業は四国など大阪府以西に点在するが、南海電鉄グループとは限らない。南海百貨店という百貨店が、かつて大阪府高石市千代田や、愛媛県新居浜市に存在したが、前者は南海本線沿線ではあったものの資本・人的関係があったかは不明で、1967年6月14日に火事で全焼。後者は元々地元資本で、ダイエーグループ入りの後、さらにダイエー直営(ダイエー新居浜店→マルナカ若水店)となったもので、資本・人材面の関連はなかった。

愛媛県内を放映エリアとする南海放送、南海電鉄と同じ大阪市内に本社を置く南海部品オートバイ関連商品取り扱いのチェーン店)や南海化学、大阪府南部のトヨタディーラーであるトヨタ久保グループ南海(トヨタカローラ南海、ネッツトヨタ南海の親会社)も、南海電鉄グループではない。

南海グループ一覧

運輸業

鉄道事業

軌道事業

バス事業

海運業

貨物運送業

車両整備業

不動産業

不動産賃貸業

  • 南海リートマネジメント(大阪市中央区)

不動産販売業

その他

  • ステーションパーキング岸和田(大阪府岸和田市
    • 岸和田駅駐車場(大阪府岸和田市宮本町)の経営
  • (おもな開発地、南海電気鉄道不動産営業本部住宅事業部)
  • (南海不動産)

流通業

ショッピングセンターの経営

駅ビジネス事業

  • 南海商事(大阪市浪速区
    • 駅売店、宝くじ店などの経営
    • 南海電鉄及びグループ各社の制服・制帽の取り次ぎ販売
  • 南海エフディサービス(大阪市浪速区)
  • 南海フードシステム(大阪市中央区)
  • 泉鉄産業(和泉市)

物流事業

その他

レジャー・サービス業

遊園事業

旅行業

ホテル・旅館業

ボートレース施設賃貸業

  • 南海電気鉄道(大阪市中央区)
  • 住之江興業(大阪市住之江区)
    • 住之江競艇場 施設の賃貸

ビル管理メンテナンス業

葬祭事業

ティア住之江の路面電車広告(阪堺電軌、2013年3月)

その他

  • 南海ゴルフマネジメント(和歌山県橋本市
  • アド南海(大阪市浪速区)
  • 熊野観光開発(和歌山県新宮市)
  • 南海保険サービス(大阪市浪速区)
  • 南海ライフリレーション(大阪市住之江区)
  • 住興商事(大阪市住之江区)
  • スミノエマリンシステム(大阪市住之江区)
  • eスタジアム(大阪市中央区)
  • 通天閣観光(大阪市浪速区)

建設業

その他の事業

  • 南海マネジメントサービス(大阪市中央区) - 経理・情報処理業務代行業
  • シーエス・インスペクター(大阪市中央区) - 建設コンサルタント業
  • 南海リサーチ&アクト(大阪市浪速区)
  • 南海システムソリューションズ(大阪市浪速区)

過去のグループ企業

資本関係はあるがグループからは除かれる企業

南海電鉄グループではないものの、一部株式を保有している会社は以下の通り。

かつては、水間鉄道の筆頭株主でもあったが、同社の会社更生法申請に伴い、株式をグルメ杵屋に売却している。

脚注

  1. ^ “南海電鉄、和歌山の明光バスを子会社化 近鉄系から取得”. 日経電子版 (日本経済新聞社). (2024年8月9日). https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF097WX0Z00C24A8000000/ 2024年10月1日閲覧。 
  2. ^ 新たなステージへ:南海印刷との連携強化で事業拡大」『』天理時報社、2023年4月28日。2025年4月6日閲覧。
  3. ^ 高島屋が新南海ストアの全株式を大阪地下街に譲渡」『なんば経済新聞』RAPLE、2020年6月8日。2025年4月6日閲覧。
  4. ^ 南海アミューズメント株式会社の情報”. 法人番号公表サイト. 国税庁. 2025年4月6日閲覧。
  5. ^ 株式会社大阪府食品流通センターとの合併について - ウェイバックマシン(2025年3月29日アーカイブ分)
  6. ^ "連結子会社である泉北高速鉄道株式会社との経営統合に関する基本合意のお知らせ" (PDF) (Press release). 南海電気鉄道. 30 September 2024. 2025年3月20日閲覧

関連項目

外部リンク





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