せん‐こう〔‐カウ〕【線香】
せんこう 【線香】
→ 香
線香
読み方：せんこう
- せんかうだい（線香代）の条を見よ。〔花柳語〕
- 時計無き頃線香を立てて妓の労働時間を計算するに便したる遺風近きに及びたるが故の称。今は全く之を用ゆる事無しと雖も尚ほ其の名称を止め一時間何本、一本何銭などと殊更ら分り悪き規定を設くる見番もあり、或は玉代（ぎょくだい）と云ふ。
- 〔俗〕関西地方の娼妓の揚代。線香一本のともる間の時間を似て単位とせしに基く。線香代参照。
- 大阪地方の娼妓の場代、線香一本のともる間の時間を以て単位とす。
- 〔花〕芸妓や娼妓の揚代（玉代、花代ともいう）のこと、また線香代ともいう。昔は時計がなかつたので線香をつけて、それがともる間を一本として玉代を勘定したことから出た語。
- 線香代と同じで、玉代のこと。昔は時計がなかったので時間を計るのに線香に火をつけてそれが焼けきってしまう間を一本として玉代の勘定をしたものである。但し、今は一時間の本数を八本とか十本とかいう風にわって計算するのである。〔花柳界〕
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線香
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2023/03/18 03:09 UTC 版)
線香（せんこう） は、好まれる香りを出す材料を細かくして練り合わせ細い棒状や渦巻き状に成型して乾燥させた香（こう）である。直接火をつけ燻蒸と呼ばれる燃焼方法で芳香のある煙を出す[1]。
- ^ 鳥毛 2013, pp. 37–38.
- ^ 鳥毛 2013, pp. 43–54.
- ^ 身と口と心（身・口・意）の（身業・口業・意業）。一説には、⑴三宝（仏・法・僧）と⑵衆生と⑶我に供養する為3本立てるとも。
- ^ 鳥毛 2013, pp. 130–131.
- ^ Incense Making By David Oller
- ^ 山田憲太郎『香料』法政大学出版局、1978年、137頁
- ^ a b c 鳥毛 2013, pp. 39–43.
- ^ 日本大百科全書(ニッポニカ). “線香代”. コトバンク. 株式会社DIGITALIO. 2022年7月21日閲覧。
- ^ アンゲリカ・コッホ「5. 不夜城の十二時: 近世遊里における時間意識」 『アルザス日欧知的交流事業 日本研究セミナー「日常生活文化」報告書』国際交流基金/アルザス・欧州日本学研究所、2015年10月。ISBN 978-4-87540-174-2。
- ^ 鳥毛 2013, pp. 71–72.
- ^ 堺薫物線香商組合（現在の堺線香工業協同組合）『堺の薫物線香』明治35年(1902)
- ^ “仏壇のろうそく・線香、火災相次ぐ 東京消防庁が注意喚起”. WEBニッポン消費者新聞. 2019年7月1日閲覧。
- ^ a b “線香で大気汚染？ 台湾、当局の抑制策に寺院などが抗議デモ”. www.afpbb.com. 2019年7月1日閲覧。
- ^ “龍山寺、香炉が1基に 大気汚染に配慮／台湾 (2017年6月16日)”. エキサイトニュース. 2019年7月1日閲覧。
- ^ “知って得する病気の知識 気管支喘息”. 日本医師会. 2021年5月25日閲覧。
- ^ “線香の煙を吸入すると喘息が悪化する? 線香の煙が気道に及ぼす影響を科学的に解明”. 九州大学 (2021年4月1日). 2021年5月25日閲覧。
- ^ “線香の煙でぜんそく悪化 九大グループがメカニズム解明”. 毎日新聞. 毎日新聞社 (2021年5月13日). 2021年5月25日閲覧。
[続きの解説]
線香
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2013/05/24 13:10 UTC 版)
思いつきでカレーの匂いの線香を作り、あづさの目覚まし用にあづさの大好物アジの干物線香やクサヤの線香まで作った。
※この「線香」の解説は、「まりんスクランブル」の解説の一部です。
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線香
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2022/05/01 01:05 UTC 版)
線香は閉じた室内で燃焼するため、室内空気を大きく汚染することがわかっている。九州大学の研究では、線香の使用頻度と喘息の発症数に有意な相関が確認されている。
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「線香」の例文・使い方・用例・文例
- 家にある仏壇には線香やろうそく、花や食べものを供えるとともに、キュウリで作った馬やナスで作った牛を飾る。
- 線香のにおい
- いろんな花火をしましたがやっぱり線香花火が一番きれいでした。
- いろんな花火をやりましたが、やっぱり線香花火が一番きれいでした。
- 私は線香花火をした。
- 最後に線香花火をした。
- 私たちは先祖の墓に線香を供える。
- あなたは蚊取り線香を使っていますか？
- 線香.
- その問題は線香花火のようにぱっと広がって, またぱっと消えてしまった.
- あの人は漫遊中に幾度も死んだものと諦められたことがある（幾度も線香を立てられた）
- 仏に線香を立てる
- 線香を立てる
- 彼は漫遊中に幾度も線香を立てられた
- 俗説に線香を立てられると長生きすると言う
- 僕は助からぬ者として線香を立てられた
- 中国人による偶像の前で炊かれる細身の線香
- 除虫菊を主原料として作った蚊よけのための線香
- カを追い払うためにたく線香
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