エキゾチシズム
異国趣味
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 20:52 UTC 版)
唐代は、西域のものを中心とした異国の文物が好まれ、盛唐の長安、洛陽において、特に盛んであった。長安では貴族から庶民から、ペルシア、インド、ソグド、突厥の絵や飾りがつけられた工芸品が使われた。ペルシア語や突厥語の言語や文字を学ぶ者もいた。 西域や突厥の影響を受けた衣類、食事に加え、天幕などの住居も流行した。音楽や舞踊も西域のものが愛好された。画家による異国人や異国の神々を題材に描いたものが多数存在し、壁画に残っている。塑像でも異国人をモデルにしたものが作られ、仏像も異国の影響が強いものが作成された。百戯の一部となる曲芸や幻術も伝来した。 また、多くの唐詩で異国人や異国の動物が題材として唱われた。 中唐以降は、異国品は身近なものではなくなっていったが、異国を題材とした文学が、より盛んとなった。李賀、杜牧などが唐詩に用い、多くの伝奇小説が書かれた。
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