房中術
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房中術(ぼうちゅうじゅつ)とは、中国古来の養生術の一種。房事すなわち性生活における技法で、男女和合の道である。
- ^ 繋辞上伝「易有太極、是生兩儀」。本田済『易』朝日新聞社〈朝日選書〉、1997年。
- ^ 繋辞下伝「男女構精、萬物化生」。本田済『易』朝日新聞社〈朝日選書〉、1997年。
- ^ a b c d e f 土屋英明『道教の房中術』文藝春秋〈文春新書〉、2003年。
- ^ a b c d e 坂出祥伸『道教とはなにか』中央公論新社〈中公叢書〉、2005年。
- ^ 天師道と房中術 Tianshi-dao and the Sexual Art
- ^ ファン・フーリック『古代中国の性生活』せりか書房、1988年。
- ^ 離婁上篇「孟子曰、不孝有三、無後爲大」。小林勝人・訳注『孟子 (下)』岩波書店〈岩波文庫〉、1979年。
- ^ 大形徹『不老不死 仙人の誕生と神仙術』講談社〈講談社現代新書 1108〉、1992年。
- ^ a b 野口鐵郎、坂出祥伸、福井文雅、山田利明『道教事典』平河出版社、1994年。
- ^ 曹丕 (中国語), 全三國文/卷8#.E8.AB.96.E9.83.A4.E5.84.89.E7.AD.89.E4.BA.8B, ウィキソースより閲覧。
- ^ 曹植 (中国語), 曹子建集/卷十#.E8.BE.AF.E9.81.93.E8.AB.96, ウィキソースより閲覧。
- ^ a b 野口鐵郎・主編『講座 道教 第三巻 道教の生命観と身体論』雄山閣出版、2000年。
- ^ a b c 李遠国『道教と気功』人文書院、1995年。
- ^ 福井康順、山崎宏、木村英一、酒井忠夫『道教 第二巻 道教の展開』平河出版社、1983年。
- ^ 張有寯主編『実用中国養生全科』地湧社、1991年。
房中術
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 07:56 UTC 版)
性魔術の一種。男を陽、女を陰に見立てセックスによって陰陽を合わせ太極に至ることを目指す術。和泉は一方的に熊谷(の第二人格)とセックスを行うことで力を搾取し、弱めることで封印に利用しているという。
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房中術
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/25 02:32 UTC 版)
道教において、性交は自己と自己以外の気の結合(合気)で、宇宙と身体の相関システムの調和のために必要なものであると考えられたため、房中術が発展した。これは集団的乱交、婚姻による夫との関係、人間と神との想像上の結合といったさまざまな形式で現れるが、いずれにしても、性実践は道教の核心部に位置するものであった。性の力は生命の表現であり、男性には創生、女性には変化という役割が与えられて、その気の運動によって「一気」を得て、道に近づくことができると考えられた。 房中術に関する記載は『抱朴子』や『太平経』といった初期の経典にも見えるほか、たとえば天師道においては性生活は宗教生活の一部に取り入れられ、「過度」や「合気」といった性の儀式が行われた。「過度」は、通過儀礼の意とする説と、救済の意とする説がある。この儀式には十歳以上の一組の男女の弟子が参加し、地域の祭酒(師)の教会において以下のような手順で行われた(『上清黄書過度儀』による)。 師と男女は静室に入り、師は彼らを東に向かわせる。男は左に、女は右にいて、互いに手を交差し、存思して神を思い浮かべる。 師は男女のために告神して救済を請い、弟子たちは合掌して念呪し、死籍から取り除くように唱えた後、師に従って四方の神々に乞い、三気・十神を存思し、六十神に祝告し、太陽・月などの五神を存思する。 「合気」に入る。八生(男女が定められた方位に立って、龍虎戯・転関・龍虎交といった性行為を始める)、解結食(衣服を説き、髪を結び、生気を食す)、甲乙呪法(性行為を行いながら男女が定められた呪文を唱える)、王気(四時五方と対応する五臓の気のなかで、四時それぞれに王となる気を存思する)といった手続きがある。 神々に功徳を報告する。嬰児回(嬰児が戯れるのを模倣する)、断死(男女が相手を見つめながら全身を撫で、呪文を唱える)、謝生(十二尊に向かって生を賜ったことを感謝する)といった儀式がある。 これらの儀式は合同で行われることもあり、遊女通いをする道士も多く、道観が身分の低い女性や遊女の受け入れ先となる場合もあった。こうした状況は仏教などから批判されることもあり、寇謙之によって気の合一の禁止が唱えられたことがあったほか、宗派によっては房中術に対して曖昧な態度をとることもあった。たとえば、『真誥』においては房中術にさほど意義を認めない箇所もあれば、道に従って交接するのであれば有益な術であると説く個所もある。結局、陰陽の交流は道教からは切り離せないものであり、その交流の重要性は説かれ続けた。房中術の文化はのちにさまざまな方向に発達し、春画の制作や、性交渉時の体位における工夫、薬の使用などに繋がった。唐から宋の頃になると、悦楽のための房中術も発展し、性文学が現れたほか、性具も用いられるようになった。
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房中術(ぼうちゅうじゅつ)
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「霊剣山」の記事における「房中術(ぼうちゅうじゅつ)」の解説
中国古代の有名な方術の一つである、性生活の調節により養生の目的を果たす。
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房中術
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退魔士が使う術の一種。性交や接吻を行うことで相手から霊力を受け取り、それによって己の霊力を増幅させるというもの。作中では忍にキスすることで聖が使用している。
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