インターネットポリス
(ネット警察 から転送)
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インターネットポリス(Internet police)は、多くの国々で警察と秘密警察の部門および他のインターネット警備担当組織の総称となっている。[1] インターネットポリスの主目的は、国家にもよるが、サイバー犯罪と闘うことであり、それだけでなく検閲、プロパガンダ、またオンラインの世論を監視し操作することである。
中国大陸
中国のインターネットポリス(網路警察)は網警と呼ばれている[2]。
2005年に、中国大陸の省と地方の政府各部門がプロパガンダ部門と警察部門からインターネット評論家のチームを創設し始め、またそれらにマルクス主義、プロパガンダ技術、インターネットの分類を提供し始めた。それらは政治的に敏感な主題から離れて公共掲示板で匿名または変名で意見を発表することによる討論を先導することが報じられている[3]。「それらは実際にオンラインをののしるスタッフを雇っている」、このように言った刘荻は、彼女のコメントをブログに発表したことで逮捕された中国の学生である。
グレート・ファイアウォールや五毛党(網軍)はまた反共主義者のコメントを抹消し政府支持のメッセージを公表する。中国共産党指導者胡錦濤はオンライン環境の管理を強化しオンライン意見の主導権を整備するという党の意思を宣言した[4]。
2015年に中国のインターネットポリスは「網警巡査執法」という公式アカウントを微博や微信などに設けて24時間体制によるネット監視・パトロールを行っている[5]。
エストニア
The Computer Emergency Response Team of Estonia(CERTエストニア)は、2006に設立され、.eeコンピュータ・ネットワークでセキュリティ事件に関する運営の責任を引き受けている機関である。その任務は予防的措置の実施でエストニアのインターネット利用者を助成することであり、それはセキュリティ事件で起こりうる損害を減少させセキュリティの脅威に応じて利用者を助けるためである。CERTエストニアは、エストニアのネットワークで生じる、またはそこで始まる、またはエストニアもしくは国外の市民もしくは団体による届出のあるセキュリティ事件に対処する。[6]
インド
Cyber Crime Investigation Cell[7] はインドムンバイ警察の一翼であり、サイバー犯罪に対処し、またインドの情報技術法つまりInformation Technology Act 2000の規定およびIndian Penal Codeを含む様々なサイバー犯罪に関連する刑法の規定を実施する。Cyber Crime Investigation Cellは犯罪部門、ムンバイ警察犯罪捜査部門の一部である。
Andhra Pradesh Cyber Crime Investigation Cell[8] はサイバー犯罪に対処するインドハイデラバード警察の一翼である。
オランダ
オランダ警察はサイバー犯罪と闘うためのインターネット部隊を立ち上げたと報じられた。それはインテリジェンスの集まりのためのインターネット・ニュースグループとディスカッション・フォーラムを浸透させ、擬似購入(pseudo-purchase)させ、サービスを提供させるようにする。 [9]
タイ
タイ王国の2006年のクーデター後に、タイ警察は反体制派オンラインの監視と沈静化を積極的に行っている。ネット検閲はデジタル経済社会省とタイ王国国家警察庁によりタイ通信公社とタイ電気通信当局と共同で実施される。[10]
イギリス
Internet Watch Foundation(IWF)はイギリスで唯一の承認された団体であり、潜在的に違法な内容のオンラインに対する洗い出しを報告するために一般人とIT専門家のためのインターネット「ホットライン」を運営する。それは警察、政府、一般人、インターネットサービスプロバイダー、さらに広範なオンライン産業との協力関係とともに運営する。
日本
日本のサイバー犯罪対策として知られる警察体制は、警察庁によるサイバーポリス、都道府県警察本部のサイバー犯罪対策室、警視庁サイバー犯罪捜査官など。
脚注
- ^ Jennifer Coleman、"Internet Police Patrol Cyberspace for Child-Sex Stalkers"、Associated Press Online、2000年3月14日
- ^ “中國網警化暗為明 亮相執法”. 自由時報 (2015年6月2日). 2019年6月27日閲覧。
- ^ China's secret Internet police target critics with web of propaganda by Jonathan Watts、北京、2005年6月14日、Guardian Unlimited
- ^ China's Hu vows to "purify" Internet ロイター、2007年1月24日
- ^ “中国サイバー警察が公式サイト開設、24時間体制で監視” (日本語). ロイター (2015年6月17日). 2019年6月27日閲覧。
- ^ Estonian Informatics Centre - About CERT Estonia
- ^ Indian Cyber Crime Investigation Cell Official Website
- ^ Hyderabad Police Cyber Crime Investigation Cell Official Website
- ^ Internet Brigade gets fit for fighting Cyber Crime by Jelle van Buure、2001年8月26日、Heise Online
- ^ Thailand: Military-Backed Government Censors Internet
関連項目
外部リンク
- Cybercrime.gov US Department of Justice CCIPS
- Cybercellmumbai.com Indian Cyber Crime Investigation Cell
- US CERT United States Computer Emergency Readiness Team (US-CERT)
- US Secret Service Computer Fraud
- On Guard OnGuardOnline.govは連邦政府とテクノロジー産業からの秘訣を供給し、インターネット詐欺からの防護、コンピュータの保全、個人情報保護に役立つ。
- RCMP Computer Crime Prevention Royal Canadian Mounted Police
- CERT Estonia The Computer Emergency Response Team of Estonia
- Internet Police Department Internet Police Department
ネット警察
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「ロックマンエグゼAXESS」の記事における「ネット警察」の解説
クロスフュージョン ロックマン 声 - 比嘉久美子 熱斗とロックマンが、ディメンショナルエリア内でクロスフュージョンした姿。実体化して暴れるウイルスやダークロイドに勇敢に立ち向かう。シンクロ率が低いとクロスフュージョンが解けたり、クロスフュージョンができなくなるので強い絆が不可欠である。 貴船 誠心(きふね せいしん) 声 - 中嶋聡彦 ネット警察の警視総監。ネット犯罪が起こったとき、熱斗たちに指示を出す。警視総監なだけあって狙われることも。 真辺 鈴(まなべ りん) 声 - 山口由里子 ネット警察に勤める女性。階級は警視。日夜ネット犯罪の調査を行っている。事件の説明をするだけでなく、熱斗たちと共に現場に赴くことも。 ライカ 声 - 結城比呂(現・優希比呂) シャーロ国の軍人にしてネットセイバーで、熱斗のもう1人のライバル。13歳。冷静沈着であり、スノーモービルやバイクなどの操縦もこなせる。またフェンシングも会得しており、剣術のたしなみもある。一方で、甘いもの好きな歳相応の一面も。クロスフュージョンを必要としないが次作『Stream』ではアステロイドの多発事件が多い理由でクロスフュージョンを使う。サーチマン 声 - 福山潤 ライカのナビ。命令に忠実に従う軍事ナビだが、仲間思いでもあり、ロックマンを犠牲にすることはライカの命令であろうと拒否した。名前の通り、検索能力に長けており、現実空間を越えて遠く離れた電脳空間の標的を狙撃することもできる。デザートマンとの戦いでロックマンとソウルユニゾンした。 敵をロックオンして狙撃する「スコープガン」、サテライトを出現させ敵目掛けてレーザーを照射する「サテライトレイ」を使用。また、現実空間を越えて狙撃する「ワープ弾」も使用可能。 岬 悟郎(みさき ごろう) 声 - 松本大 ネット警察の刑事。第1話にてクロスフュージョンの実験台に選ばれるも失敗。心の奥底にクロスフュージョンへの憧れがあったため、そこをネビュラのエージェント・大園ゆりこに付け込まれ、ダークチップを併用した「ダーククロスフュージョン」の犠牲者となる。回復後はネット警察に復帰、ゆりこと幾度となく対峙する。プリズマン 声 - 小野大輔 岬悟郎のナビ。プリズムを使って敵をその中に閉じ込めることができる「ダハプリズム」を使う。また、両肩の突起物は接近戦用の棒や、遠距離戦の銃にもなる。戦闘能力は非常に高く、ダークロイドのグラビティマンのグラビティドライブを貫き、圧倒するほど。岬共々ダークチップを併用した「ダーククロスフュージョン」の犠牲者となる。以降は登場しなくなるが、次回作『ロックマンエグゼStream』で復活する。
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