contemplate

実用日本語表現辞典

contemplate

別表記：コンテンプレイト

「contemplate」とは、熟慮・深く考えることを意味する英語表現である。

「contemplate」とは・「contemplate」の意味

「contemplate」とは、何かを熟考したり、深く考えたりすることを表す動詞である。具体的には、物事を熟慮し、考え抜いて、その結果を決定するために、心を込めて考えることを指す。また、深い洞察力や知性を持った人が、ある問題や哲学的な概念を探求するときにも使われます。「contemplation」という名詞形で用いられることもあり、この場合は、深く熟考すること、瞑想すること、あるいはある対象をじっと見つめることを指す。

「contemplate」の発音・読み方

「contemplate」は、アメリカ英語では「kənˈtɛmˌpleɪt」、イギリス英語では「kənˈtɛmplət」と発音する。アクセントは、2音節目にある。カタカナ読みでは「コンテンプレイト」となる。

「contemplate」の覚え方・コアイメージ

「contemplate」を覚えるためには、その語源である「templum」（神殿）を連想すると良い。「templum」は、ローマ人が空に描いた架空の線を通過する鳥の飛行を観測し、その航路上に建てられた神聖な場所を指す。このように、何かを深く熟考することは、神聖で重要な行為であるというイメージがある。

「contemplate」の語源・由来

「contemplate」の語源は、ラテン語の「contemplatus」にあり、「templum」（神殿）と「con-」（一緒に）の2つの要素から構成されている。「templum」は、ローマ人が空に描いた架空の線を通過する鳥の飛行を観測し、その航路上に建てられた神聖な場所を指す。そして、「con-」は、「共に」という意味。つまり、「contemplatus」とは、「共に神聖な場所を見る」という意味になり、現在の意味である「深く熟考する」という意味に変化したと考えられている。

契約書用語としての「contemplate」の意味

「contemplate」が契約書で使われる際には、その当事者が将来的にある行動を起こすことを考えている、つまり「将来の可能性を想定して、その行動をするための手続きを準備している」という意味を持つことがある。具体的には、不動産取引の契約書で「Buyer contemplates obtaining financing」という表現があった場合、買い手は将来的に必要な資金を調達するための手続きを考えていて、そのために準備をしている、ということを示している。

「contemplate」と「consider」「ponder」の違い

「contemplate」と「consider」の違い

「consider」は、物事を考えるという一般的な意味で用いられる言葉であり、判断を下すための情報を集めることに重点が置かれている。違いは、前者がより深く、じっくりと考えることを示し、後者は一般的に考えることを示すという点にある。

「contemplate」と「ponder」の違い

「ponder」は、物事を考え、その意味や影響を考慮することに重点が置かれる。違いは、前者がより積極的で、より決定的な結論に至ることを示し、後者は問題や状況を熟考し、問題の解決策を見つける可能性があることを示す。

「contemplate」を含む英熟語・英語表現

「contemplate one's navel」とは

「contemplate one's navel」は、自分自身について深く考え込むことを表す英語表現で、瞑想や哲学などに関する文脈で使われることが多い。

「contemplate doing something」とは

「contemplate doing something」は、「~することを考える」という意味の表現である。この表現は、未来の可能性について考えたり、計画を練ったりする時によく使われる。

「contemplative mood」とは

「contemplative mood」は、あることについて深く考え込んでいる状態を表す表現で、感情的な状況から抜け出して、自分自身や世界について考えたり、哲学的な問題について考えたりする時に用いられる。

「contemplate」を含む様々な用語の解説

「contemplation」とは

「contemplation」は、深く考えること、熟考すること、瞑想することなどを表す名詞で、観察や分析などを含めた熟考することを指す。

「contemplative」とは

「contemplative」は、熟考的な、深く考えるような、瞑想的なといった意味を持つ形容詞である。また、人が内省的であることを示すこともある。

「contemplative prayer」とは

「contemplative prayer」は、キリスト教の一派であるカトリック教会で使われる、瞑想的な祈りの形式を指す言葉である。この形式の祈りでは、自分自身や神について深く考え込み、心を静めることが目的とされている。

「contemplate」の使い方・例文

「contemplate」は、なにかを深く考えるときに用いられる。例文は以下の通り。

・I need some time to contemplate my decision. （自分の決定をよく考えるために時間が必要だ）

・The artist contemplated the canvas, trying to decide where to begin. （芸術家はキャンバスを見つめ、どこから始めるかを決めようとしていた）

・He contemplated the idea of quitting his job and starting his own business. （彼は仕事を辞めて自分のビジネスを始めることを考えていた）

（2023年3月28日更新）