AGGREGATE 関数
適用対象: Microsoft Excel 2010, Excel Web App, SharePoint Online for enterprises, SharePoint Online for professionals and small businesses
AGGREGATE 関数を使用して、条件付き書式の制限に対応できます。計算範囲内にエラーがあると、データ バー、アイコン セット、およびカラー スケールに条件付き書式を表示できないという制限があります。これは、計算範囲内にエラーがある場合、MIN、MAX、および PERCENTILE の各関数が計算されないためです。また、LARGE、SMALL、および STDEVP の各関数も、同じ理由によっていくつかの条件付き書式ルールの該当する機能に影響を与えます。AGGREGATE 関数を使用するとエラーが無視されるため、これらの関数を実装することができます。さらに、AGGREGATE 関数では、非表示の行やエラー値を無視するオプションを使用して、リストやデータベースにさまざまな集計関数を適用することもできます。
書式
セル範囲形式
AGGREGATE(集計方法, オプション, 参照 1, [参照 2], …)
配列形式
AGGREGATE(集計方法, オプション, 配列, [k])
集計方法 | 関数 |
---|---|
1 | AVERAGE |
2 | COUNT |
3 | COUNTA |
4 | MAX |
5 | MIN |
6 | PRODUCT |
7 | STDEV.S |
8 | STDEV.P |
9 | SUM |
10 | VAR.S |
11 | VAR.P |
12 | MEDIAN |
13 | MODE.SNGL |
14 | LARGE |
15 | SMALL |
16 | PERCENTILE.INC |
17 | QUARTILE.INC |
18 | PERCENTILE.EXC |
19 | QUARTILE.EXC |
オプション | 動作 |
---|---|
0 または省略 | ネストされた SUBTOTAL 関数と AGGREGATE 関数を無視します。 |
1 | 非表示の行、ネストされた SUBTOTAL 関数と AGGREGATE 関数を無視します。 |
2 | エラー値、ネストされた SUBTOTAL 関数と AGGREGATE 関数を無視します。 |
3 | 非表示の行、エラー値、ネストされた SUBTOTAL 関数と AGGREGATE 関数を無視します。 |
4 | 何も無視しません。 |
5 | 非表示の行を無視します。 |
6 | エラー値を無視します。 |
7 | 非表示の行とエラー値を無視します。 |
配列を受け取る関数の場合、配列、配列数式、または集計値を求めるセル範囲の参照を参照 1 に指定します。参照 2 は、特定の関数に必要な 2 番目の引数を指定します。次の関数には引数の参照 2 が必要です。
関数 |
---|
LARGE(array,k) |
SMALL(array,k) |
PERCENTILE.INC(array,k) |
QUARTILE.INC(array,quart) |
PERCENTILE.EXC(array,k) |
QUARTILE.EXC(array,quart) |
解説
エラー:
- 参照 1、参照 2、… の中に別の AGGREGATE 関数がある場合 (つまり、ネストされた AGGREGATE) がある場合、これらのネストされた AGGREGATE 関数は計算の重複を防ぐために無視されます。
- AGGREGATE 関数の参照引数に SUBTOTAL 関数が含まれている場合、これらの SUBTOTAL 関数は無視されます。
- AGGREGATE 関数が SUBTOTAL 関数内にある場合、これらの AGGREGATE 関数は無視されます。
- AGGREGATE 関数はデータ列つまり縦方向の範囲を対象としています。データ行つまり横方向の範囲には適していません。たとえば、AGGREGATE(1, 1, 参照 1) などのようにオプション 1 を使用して横方向の範囲を集計する場合、非表示の列は無視され、合計値に集計されません。一方、縦方向の範囲を集計する場合は非表示の行が集計されます。
使用例
使用例 1
使用例を新規のワークシートにコピーすると、計算結果を確認できます。
その方法は?
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使用例 2
使用例を新規のワークシートにコピーすると、計算結果を確認できます。
その方法は?
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