タンゴ・イン・ザ・ナイト
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/12 00:16 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動『タンゴ・イン・ザ・ナイト』 | ||||
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フリートウッド・マック の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 1985年11月 - 1987年3月 | |||
ジャンル | ロック | |||
時間 | ||||
レーベル | Warner Bros. | |||
プロデュース |
リンジー・バッキンガム, リチャード・ダシュット | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
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フリートウッド・マック アルバム 年表 | ||||
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『タンゴ・イン・ザ・ナイト』(Tango in the Night) は、1987年にリリースされたフリートウッド・マックのアルバム。バンドとしては通算18枚目、ミック・フリートウッド、ジョン・マクヴィー、クリスティン・マクヴィー、リンジー・バッキンガム、スティーヴィー・ニックスというバンド全盛期のメンバー5人になってからは6枚目、また全盛期最後のアルバムとも言われている。
解説
前作のアルバム『ミラージュ』以来5年ぶりにリリースされたアルバムであるが、前作のアルバムの時と同様にグループ解散の噂は絶えなかった。メンバーは前作以降ソロ活動を続けており、特にリンジー・バッキンガムやスティーヴィー・ニックスの顕著な活躍ぶりは、ある意味解散の噂を肯定的にしていると言っても過言ではなかった。さらにはスティーヴィーはこのアルバムのリリース前、1986年にコカイン中毒のためリハビリ施設に入所していた(「ウェルカム,セーラ - Welcome to the Room...Sara 」はその入所時に書かれたものである)[1]。またジョン・マクヴィーとの結婚生活にピリオドを打ったクリスティン・マクヴィーは1986年にシンセサイザー奏者のエドアルド・クィンテラ・デ・メンダンカと再婚していた。
そんな中、リンジーの3枚目のアルバム制作の際にこのアルバムの制作が決定したという。当初はロバート・パーマーなどを手掛けたジェイソン・カーサロがプロデュースを務める予定だったが、最終的にはリンジーがジェイソンに断りを入れ、彼自身とリチャード・ダシュットでアルバムを仕上げた。アルバムの制作はサン・フェルナンド・バレーの「ランボー・スタジオ」にて3ヶ月間に亘って録音が行われ、ロサンゼルスにあるリンジーの自宅スタジオ「ザ・スロープ」にてオーバー・ダビングやミキシングが行われた。録音は午後2時頃から始まり、遅くとも午後10時頃には切り上げるという非常に健康的な作業であった。
タイトルに「タンゴ」という名前があるように、アルバム・ジャケットや楽曲にもエキゾチック且つエスニックな要素を取り入れたこのアルバムをリンジーは「『噂』の統一性と『牙 (タスク)』の魅力的な要素をミックスした内容であり、プロデュースしたアルバムの面では過去のアルバムを上回る」と自負していた。
しかし話題を集めたこのアルバムはゴールドディスクを獲得するもチャート・アクション的にはアルバム、シングル共に前作を上回ることはなく、さらに収録曲「When I See You Again」や「You and I, Part II」の歌詞[2]が解散を暗示しているなどという噂もたった。そしてこのアルバムをリリースした後リンジーはバンドを脱退、バンド全盛期はこのアルバムを以って終わりを告げた。
このアルバム発表の翌年には『グレイテスト・ヒッツ』がリリースされ、その後のライブツアーは新メンバーとしてギター2名を加えた新編成で行われた。なお次のアルバム『ビハインド・ザ・マスク』がリリースされたのは1990年、そして全盛期のメンバーが再び一堂に揃ったのはさらにその後の1997年のことである。
曲目
- Side 1
- ビッグ・ラヴ - Big Love (Buckingham) 3:37■
- セヴン・ワンダーズ - Seven Wonders (Stewart, Additional Lyrics: Nicks) 3:38★
- エヴリホエア - Everywhere (McVie) 3:41☆
- キャロライン - Caroline (Buckingham) 3:50■
- タンゴ・イン・ザ・ナイト - Tango in the Night (Buckingham) 3:56■
- ミスティファイド - Mystified (McVie, Buckingham) 3:06☆
- Side 2
- リトル・ライズ - Little Lies (McVie, Quintela) 3:38☆
- ファミリー・マン - Family Man (Buckingham, Dashut) 4:01■
- ウェルカム,セーラ - Welcome to the Room...Sara (Nicks) 3:37★
- ミッドナイト・ラヴ - Isn't It Midnight (McVie, Quintela, Buckingham) 4:06☆
- ホワッツ・マター・ベイビー - When I See You Again (Nicks) 3:47★
- ユー・アンド・アイ(パート2) - You and I, Part II (Buckingham, McVie) 2:40■
※メイン・ヴォーカルは■をリンジー、★をスティーヴィー、☆をクリスティンが担当。また「セヴン・ワンダーズ」の共作者サンディ・スチュワートはスティーヴィーの友人、「リトル・ライズ」「ミッドナイト・ラヴ」の共作者エディ・クィンテラは前述のクリスティンの夫である。
クレジット
- スティーヴィー・ニックス - ボーカル
- クリスティン・マクヴィー - ボーカル、キーボード
- リンジー・バッキンガム - ボーカル、ギター
- ジョン・マクヴィー - ベース
- ミック・フリートウッド - ドラム
制作
- リンジー・バッキンガム、リチャード・ダシュット – プロデューサー、カバー・コンセプト
- リンジー・バッキンガム – アレンジ
- グレッグ・ドローマン – エンジニア
- Precision Lacquers、Stephen Marcussen – マスタリング
- ジェリ・ヘイデン – アート・ディレクション
- ブレット・リヴィングストーン・ストロング – カバー・ペインティング
- グレッグ・ゴーマン – カバー・フォト
チャートイン
アルバム
年 | チャート | 順位 |
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1987 | ビルボード・アルバム200 | 7 |
シングル
年 | シングル | チャート | 順位 |
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1987 | "ビッグ・ラヴ" | ビルボード・ポップ・シングル | 5 |
1987 | "セヴン・ワンダース" | ビルボード・ポップ・シングル | 19 |
1987 | "リトル・ライズ" | ビルボード・ポップ・シングル | 4 |
1987 | "エヴリホエア" | ビルボード・ポップ・シングル | 14 |
1988 | "ファミリー・マン" | ビルボード・ポップ・シングル | 90 |
その他
- このアルバムの最後に収録されている「You and I」のパート1(You and I, Part I)は、このアルバムからのファースト・シングル「ビッグ・ラヴ」にカップリング曲として収録されている。
- 日本国内でこのアルバムの発売元であったワーナー・パイオニア(現・ワーナーミュージック・ジャパン)は当初通常でのCD販売を行っていたが、1988年10月25日「GOLD(24K)CD COLLECTION」シリーズの1つとして「ゴールド(24KB蒸着)CD」で再リリースした。
- このアルバムからの3枚目のシングルであった「Little Lies」は、2014年にルーマニアの歌手であるアレクサンドラ・スタンに、2016年にはアメリカの歌手・女優であるヒラリー・ダフによってカバーされている。また、4枚目のシングルであった「Everywhere」は、チャカ・カーンが1996年にリリースしたベストアルバム『Epiphany』の中でカバーされている他、2004年にレゲエ・グループのEkoluがアルバム『Back To The Valley』の中で、また同じレゲエ・アーティストであるMarcia Griffithsが2007年にアルバム『Reggae Anthology:Melody Life』の中でカバーされている。
- スティービーの曲「When I See You Again」が、フジテレビの逸見政孝、田丸美寿々両キャスターのニュース番組「FNNスーパータイム」で、ラストコーナーでのBGMで使われたことがある。
- このアルバムをほぼ1人で仕上げたといっていいほどの貢献をしたリンジーは3枚目のシングル「Little Lies」のリリース前後に脱退した。その時点で脱退の主だった理由は明かしていなかったが、本作のために中断していたソロアルバムを完成させたいと語っていた[3]。しかし、実際はリンジーがこのアルバムに対するツアーへの参加を拒んだことが脱退の理由であると後に明かされた[4]。
脚注
- ^ “Stevie Nicks recalls her cocaine habit and dating after 60 in Rolling Stone | Daily Mail Online”. Daily Main Online. 2016年9月17日閲覧。
- ^ 「When I See You Again」の中に「When I see you again, will it be the same, When I see you again, will it be over」というフレーズがあるが、これが5人がまた会ったとき同じバンド仲間でいられるか否かという解釈や、「You and I, Part II」の中にある「Hoping tomorrow will never comes」の「tomorrow」は解散のことであり、メンバーの中にどこかこのままバンド存続を願う気持ちがあるのではないかという解釈から、この2曲がバンド解散を暗示しているという噂が出ていた。
- ^ “Lindsey Buckingham Leaves Fleetwood Mac - Rolling Stone”. ローリング・ストーン. 2016年9月17日閲覧。
- ^ “How Fleetwood Mac Moved On Without Lindsey Buckingham For 'Behind the Mask'”. ultimateclassicrock.com. 2016年9月17日閲覧。
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「Tango in the Night」の例文・使い方・用例・文例
- 「アサガオ」に対する英語は「morning glory」です
- Holman Healthは栄養補助食品業界の巨大企業で、最高経営責任者であるBud Rollinsを交代させようとしているが、Bud Rollinsは機会があるたびに、彼と同社取締役会とがあらゆる点で合意できるようには思えないと公言していた。
- 私は6月後半に休暇を取るので、参加のご要望は必ずLyle GrodinをCCに入れてください。
- 工事が完了するまで、正面とVine通りの入口からしかセンターに入れない。
- 昨年までは、Train FirstとTop Shareと契約をしていました。
- 興味のある方は、12月5日までに、履歴書と少なくとも2通の職務に関する推薦状を添付したEメールを、Singh金融サービスのMisa Takahama、mtakahama@singhfs.comまで送ってください。
- 現在、香港のMing銀行で下級市場アナリストとして働いており、この職に就いて2 年半になります。
- 私はBellingham大学の数学の学位があり、どちらの推薦状にも書かれているように、高いコミュニケーションスキルを持ち合わせています。
- John AbrahamsとTina Linがアンケートデータの収集担当で、この作業は5 月5 日までに終わるでしょう。
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- Direct Marketingという会社が、私たちの卸売業者となることに同意してくれました。
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- Direct Marketingと、円滑で長く続く関係が築けることを期待しています。
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- 詳細は、Sophistication のウェブサイト、www.sophistication-magazine.comをご覧ください。
- Bryce Rollins の回顧展が、6 月17 日から9 月15 日までSchulz美術館にて、同美術館の35 周年を祝って行われる。
- 1970 年代初頭以来、独特の皮肉精神を持つRollinsは、近代化によってもたらされた複雑な社会を風刺した、印象的な作品を立て続けに発表している。
- Rollinsの回顧展の期間中、Schulzの、アフリカ美術の常設コレクションを収容する一画は閉鎖される。
- Bryce Rollinsの人生を説明すること。
- caffeinelessをcaffeinlessと間違ってつづった。
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