TCP/IP
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「インターネットの歴史」の記事における「TCP/IP」の解説
詳細は「インターネット・プロトコル・スイート」を参照 数々のネットワーク技法が乱立しており、誰かがそれを統合する必要があった。DARPAとARPANETのロバート・E・カーンは、スタンフォード大学のヴィントン・サーフを招き、二人でこの問題を検討した。1973年、彼らの改善案の基本が完成した。それは、ネットワーク毎のプロトコルの差異を共通のネットワーク間プロトコルで隠蔽し、ARPANETのようにネットワーク自体が信頼性を保証するのではなく、ホストが信頼性を保証するというものである。サーフはこの設計について、ユベール・ジメルマン、Gerard LeLann、ルイ・プザン(CYCLADESネットワークの設計者)の業績が影響を与えたとしている。 その結果生まれたプロトコルの仕様は RFC 675 – Specification of Internet Transmission Control Program として1974年12月に発表された。その中で internetworking の短縮形として internet という語が初めて使われた。その後のRFCでもこの用法を踏襲したため、この語が形容詞としてよりも名詞として定着するようになった。 ネットワークの役割を必要最小限に低減させたため、どんなネットワークでも相互接続可能となり、カーンの考えていた問題を解決することになった。DARPAはプロトタイプ版ソフトウェアの開発に資金提供することに合意し、数年後、スタンフォード研究所がサンフランシスコ・ベイエリアのパケット無線ネットワークとARPANETとのゲートウェイのデモンストレーションを行った。1977年11月22日には、ARPANET、パケット無線ネットワーク、大西洋パケット通信衛星の3つのネットワーク間のデモンストレーションを行っている。 1974年のTCPの最初の仕様から、1978年中ごろ以降にTCP/IPがほぼ最終的な形となって出来上がった。1981年には関連標準が RFC 791, 792、793 として公表され、実際に採用された。DARPAは様々なオペレーティングシステムでのTCP/IP実装の開発を支援・促進し、保有する全ホストのパケット網をTCP/IPに移行させることを計画。1983年1月1日、ARPANETを従来のNCPプロトコルからTCP/IPプロトコルへと移行させた。
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TCP/IP
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「標準化団体 (コンピュータと通信)」の記事における「TCP/IP」の解説
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TCP/IP
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「エンドツーエンド原理」の記事における「TCP/IP」の解説
インターネットでは、コネクションレスのデータグラムサービスで送達もQoSも保証しないIPプロトコルがほとんど全ての通信に使われている。IP上で任意のプロトコルが動作する。音声など一部の用途では再送による信頼性は必要とされないので、IPにおける信頼性機構はIPヘッダのチェックサムのみとなっている(低品質の経路でパケットを送信する際のビット誤り検出に必須である)。エンドツーエンドの肯定応答と再送は、IPの上に置かれるコネクション指向のTCPで実装している。IPとTCPで機能的に分割したのは、用途によってエンドツーエンド原理を選択可能にしたためである。さらにネットワークが適切に機能するためには、輻輳状態となるような負荷を排除するような手段も必要とされる。インターネットのほとんどのアプリケーションが通信にTCPを使っている。バン・ジェイコブソンらがTCP向けのエンドツーエンドの輻輳制御アルゴリズムを考案したのは、TCPが標準化されてから7年後のことである。
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