T4D-M・B4D-M形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/09 03:04 UTC 版)
「ライプツィヒ市電」の記事における「T4D-M・B4D-M形」の解説
東ドイツ時代に導入されたタトラカーのT4D形(電動車)およびB4D形(付随車)に長年の酷使による老朽化が目立った事から、1980年代以降に製造された車両に対して民営化後に延命を兼ねた更新工事が行われた。1992年から1995年に行われた工事の内容は窓や座席、前照灯の交換、方向幕の大型化、換気装置の改善、運転台の空調装置の設置、台車更新など多岐に渡り、1994年以降は騒音防止のため台車外側にカバーが設置された。また制御装置もIGBT素子を用いた電機子チョッパ制御に変更され、メンテナンスの簡素化が図られた。これらの改造が施された車両はT4D-M形(97両)・B4D-M形(45両)と形式名が改められた。更に1996年から1999年にはT4D-M形70両の更新工事が行われたが、工事内容は簡素化し運転台の空調装置の搭載や制御装置の交換が省略された。また2001年以降は保安対策のため車内に監視カメラが設置された。これらの車両は更新時期や内容の違いにより、以下の形式名でも呼ばれる。 T4D-M形(1992年-1995年改造) - 33c、33h、33i形 T4D-M形(1996年-1999年改造) - 33d、33e形 B4D-M形(1992年-1995年改造) - 65c形 B4D-M形は後述するB4D-NF形も含め、NB4形などの新型車両に置き換えられ2012年までに廃車された一方、T4D-M形は2019年現在も営業運転に用いられているが、こちらも後継車両の導入に伴い廃車が進行している。また2010年以降T4D-M形・B4D-M形の計15両がブルガリア・ソフィア市電へ譲渡されている。 「タトラT4D-M・B4D-M」も参照 形式改造年総数軌間編成運転台数T4D-MB4D-M 1992-98(T4D-M)1992-95(B4D-M) 167両(T4D)45両(B4D) 1,458mm 単車 片運転台(T4D-M) 全長全幅重量車輪径営業最高速度14,940mm 2,200mm 17.0t(T4D)13.5t(B4D) 900mm 55km/h 着席定員立席定員電動機出力車両出力備考・参考28人(T4D)28人(B4D) 50人(T4D)53人(B4D) 43kw(T4D) 172kw(T4D)
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