内容の違い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/29 02:33 UTC 版)
1939年版の84分との比較で、欠損箇所が有るかは不明。 1939年版では、冒頭の浪乃の婚礼の日は大雪という設定。花嫁姿のままで雪の中を逃げ出す只事でない姿が描写されている。 1939年版では、曽祖父からの助言もなく、「紙問屋銭屋」にも訪ねていかないので、浪乃はなぜ江戸に出たのか不明。 浪乃が三四郎の家で寝るシーンでは1939年版はせんべい布団とは言え上下揃った布団だが、1959年版では布団がひと組しかないので、体を掛け布団でグルグルと海苔巻きのように巻いて寝るギャグになっている。 1939年版に登場する、お金を落とした弥一に同情する掏摸の繁ちゃん(小林三夫)は1959年版には登場しない。弥一を助けるつもりでスッた財布を渡そうとして、年下の弥一に諭されて反省する男である。それに対して、1959年版に登場するのが、三山の妹おすみ(梶すみ子)。三山は知らないが女掏摸。三四郎には死ぬほど惚れているが、手癖の悪さという身から出た錆で、浪乃に譲って身を引く女である。 1939年版でお栄に一両を貸してやる金貸しの勘兵衛(香川良介)は1959年版には登場せず、お栄に一両貸してやるのは、貧乏長屋の住人で始末屋でケチ婆さんのお勘(浪花千栄子)。 1939年版で、名人会は出演を渋る芸人たちを三山が説得して連れてくるまでの場つなぎで、浪乃が二曲の歌を披露するのみ。三四郎はその歌声や仕草で浪乃が女であることを確信する。 1939年版では曽祖父(團徳磨)は三四郎とは面識がなく、ひ孫可愛さで彼を信用して嫁がせるが、1959年版の曽祖父(渡辺篤)は酒場で交流があり三四郎の人柄を知っている。
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