地名研究家の実像
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/26 15:20 UTC 版)
地名という歴史、地理、民俗学、民族、法制、行政、言語などさまざまな領域にまたがるものの研究には、日本に限らず多くの国でも既存の学問領域には収め切れないという性格があり、地名研究全体をカバーするような研究や概説書の執筆さえ、日本では学者によってもほとんど実現されてこなかった。また明治以来日本の地名研究に影響を与えてきた地名研究者、例えば吉田東伍、柳田國男、池田末則、谷川健一などはすべて、地理学や歴史学や言語学を大学で学んでいなかった。これは日本の地名研究のあり方と実態をあらわしており、同時にそれぞれの研究家の地名への関心の内容の違いをも示している。地名研究家のそのような関心領域の違いは著作物の内容の違いにも現れており、相互に相手の研究を参照しない、影響しあわないという部分も少なくない。
※この「地名研究家の実像」の解説は、「地名研究家」の解説の一部です。
「地名研究家の実像」を含む「地名研究家」の記事については、「地名研究家」の概要を参照ください。
- 地名研究家の実像のページへのリンク