Slavonic dances Op.46とは? わかりやすく解説

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ドヴォルザーク(ドボルザーク):スラヴ舞曲集 第1集

英語表記/番号出版情報
ドヴォルザークドボルザーク):スラヴ舞曲集 第1集Slavonic dances Op.46作曲年1878年  出版年1878年  初版出版地/出版社ベルリン 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 ハ長調 C-Dur4分00 No Image
2 ホ短調 e-Moll5分00 No Image
3 変イ長調 As-Dur4分30秒 No Image
4 ヘ長調 F-Dur6分30秒 No Image
5 イ長調 A-Dur3分00 No Image
6 ニ長調 D-Dur5分00 No Image
7 ハ短調 c-Moll3分00 No Image
8 ト短調 g-Moll4分30秒 No Image

作品解説

2009年7月 執筆者: 岡田 安樹浩

ベルリン出版社ジムロックは、大ヒットしたブラームスの「ハンガリー舞曲集」に続くものとして、ドヴォルザークボヘミア民謡をもとにした連弾曲集の作曲依頼したドヴォルザークはすぐにこの依頼にこたえ、1878年3月18日から5月7日の約2ヶ月の間に8曲を作曲し同年8月には管弦楽曲化を完成している。
いずれの楽曲ボヘミア舞曲様式基づいている。

第1曲 ハ長調 フリアント
フリアント」はボヘミア民俗舞曲で、四分二拍子四分の三拍子交互に入れ替わる熱狂的な舞曲楽譜上は一貫して四分の三拍子書かれているが、強いアクセントによってヘミオラとして二拍子強調される楽曲3部からなり中間部イ長調(平行短調の同主長調)へ転調する

第2曲 ホ短調 ドゥムカ
ドゥムカ」はウクライナ民俗音楽で、19世紀哀悼歌としてスラヴ諸国広まり、特にボヘミア親しみをもって用いられていた。ホ短調哀愁帯びた旋律毎回変奏され、それぞれの間にはト長調ハ長調楽想登場し楽曲構成はA-B-A'-C-A'-B'-Aのアーチになっている

第3曲 変イ長調 ポルカ
ポルカ」もボヘミア起源舞曲で、四分二拍子生き生きとした舞踏である。レガート4度順次下降の音型とシンコペーション・リズムの動機によるゆるやかな楽想による部分Poco Allegro)と、最強奏のアクセントによって下降音型が強調される爽快な楽想転じる部分(Piu mosso)が少しずつ変形され交互にあらわれる。途中、両楽想ホ長調(同主短調VI度調の異名同音調)に転じ、再び変イ長調回帰する

第4曲 ヘ長調 ソウセツカー
「ソウセツカー」は三拍子ゆるやかな舞曲メヌエットのテンポでTempo di Menuettoとあるが、旋律リズム構造は第2拍目を強調している。3部形式で、中間部下属調変ロ長調転じる

第5曲 イ長調 スコチナー
「スコチナー」もボヘミア起源民族舞踊であるが、ソウセツカーとは対照的に二拍子躍動感あふれる舞踏である。スタッカートと拍頭にアクセント添えスラー組み合わせによる軽快主題と、順次進行基本としたレガートによる主題とが交互にあらわれロンド形式風の構成とっている。

第6曲 ニ長調 ソウセツカー
1・3拍目を強調したスケルツォ風の旋律によるソウセツカー。3部形式で、中間部下属調ト長調転じる冒頭主題回帰毎度工夫凝らされているのは、この曲集全体わたって言えることがだが、高音のオクターヴ・トレモロ音型をともなって回帰する部分とりわけ美しい。

第7曲 ハ短調 スコチナー
速い2拍子の単純で明快な主題は、カノン風に追いかけることでその印象をさらに強める。この主題は、中間楽想挟んで幾度もあらわれロンド形式風の構成をなす。

第8曲 ト短調 フリアント
第1集しめくくる楽曲は、熱狂的な性格有するフリアント」。短調長調頻繁に入れ替わる主題は、機能和声中にあって民族的な雰囲気醸し出している。全体3部形式によっており、中間部では同主調長のト長調転じる




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