SS短剣とは? わかりやすく解説

SS短剣

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 17:00 UTC 版)

制服 (ナチス親衛隊)」の記事における「SS短剣」の解説

SS勤務短剣ドイツ語版)(SS-Dienstdolch)は、1933年12月15日SA短剣同時に制定された。黒い鞘と柄の短剣で、刀身にはSSモットーである「忠誠こそ我が名誉(Meine Ehre heißt Treue)」の文字刻まれていた。黒服黒服コート、「伝統制服」の着用時に帯刀した。短い黒革の剣吊りによりベルトから吊るして佩用されたが、剣吊りのためにやや斜めに吊り下げられる形となる。1933年から1935年頃の初期の物は刀身基部メーカーロゴ刻印されている。 実際に授与開始されるようになったのは1934年11月9日からであり、以降毎年11月9日の特別式典の際に見習い隊員ドイツ語版)が二等兵正規隊員)に昇格する際に授与された。その費用自己負担であり、大半の者は分割払い負担した。 SS短剣はSS象徴とされたため、授与許可受けていない者が個人的に購入することは禁止されており、必ずSS本部通じて製造元から取り寄せねばならなかった。自分お金購入した個人私物ではあったが、許可なく売ったり、譲渡することは禁止されていた。また懲戒除隊となった者は短剣返納することが求められた。自己都合満期除隊場合返納の必要はないが、その場合は携帯資格認め証明書の発行求めねばならなかった。1933年短剣戦時中1940年9月製造中止された。 1936年8月25日にはカール・ディービッチュ博士新たにデザインした付きの鞘の1936年版短剣製造された。鞘にはつながったハーケンクロイツ模様浮き彫りになった銀の佩環にルーン文字髑髏図柄交互に浮き彫りになった銀の金属製の鎖が付いている。鎖はクローバー型金具つながれ、この金具ベルトまたはポケットリングに留めた。1936年短剣隊員のうち所持希望者が独自に購入する物だったが、買う者はあまりいなかったという。戦時中原材料不足から1943年後期製造中止となった。また終戦まで帯刀禁止となった。 名誉短剣三種存在する1934年2月SA幕僚長エルンスト・レーム古参SS隊員9900人に授与したレーム短剣」、1934年7月以降ヒムラーSA粛清功績者に与えたヒムラー短剣」、1936年制定されSS高官誕生日授与する誕生日短剣」である。基本的な形状1933年短剣同じだが、レーム短剣には刀身の裏に「心から同志 エルンスト・レーム(In herzlicher Kameradschaft, Ernst Rohm)」という文字入っていた。長いナイフの夜レーム粛清され直後1934年7月4日付け命令レーム献辞は消すよう指示があった。ヒムラー短剣には「心から同志H.ヒムラー(In herzlicher Kameradschaft, H.Himmler)」という文字入っており、SA粛清携わった隊員たちに授与された。 1933年SS短剣と鞘 SS短剣の柄。 SS短剣。メーカーロゴ刀身基部刻印され初期型。 鞘に佩環と鎖が付いた1936年SS短剣 左下1933年SS短剣。右下1936年SS短剣の図。

※この「SS短剣」の解説は、「制服 (ナチス親衛隊)」の解説の一部です。
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