ルジャン文字とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ルジャン文字の意味・解説 

ルジャン文字

(Rejang script から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/23 19:04 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
ルジャン文字
ルジャン文字の最初の3つの子音(ka ga nga)
類型: アブギダ
言語: ルジャン語
Unicode範囲: U+A930..U+A95F
ISO 15924 コード: Rjng
注意: このページはUnicodeで書かれた国際音声記号 (IPA) を含む場合があります。

ルジャン文字は、インドネシアスマトラ島南西部で話されるルジャン語を表記するためのブラーフミー系文字。最初の3つの子音字から「カガガ」(Ka-Ga-Nga)とも呼ばれる。

同じスマトラ島で使われるバタク文字やランプン文字と近い関係にある。アブギダに属し、左から右に書かれる。

概要

ルジャン文字は18世紀の樹皮に書かれた文書が残っている[1]。この文字は樹皮布英語版、竹、水牛の角、銅板などに刻まれ、内容的には恋歌、呪文、金言、氏族の歴史などが記されるが、会話で用いられるルジャン語と大きく異なる言語で記される。現在ではあまり使われておらず、1964年の調査では人口18万人のルジャン族のうち、この文字が読み書きできるのは数百人に過ぎなかった[2]

ルジャン文字には23の文字と13の記号がある[3]。子音字は単独では母音aが後続し、それ以外の母音が後続するときには母音記号を加える。子音が後続しないときにはヴィラーマを加える。ブラーフミー文字にはない前鼻音化子音のための文字(ngga, nja, nda, mba)が追加されている。母音文字はaのみが存在し、それ以外の母音の表記には子音と同様にこの文字に母音記号を加える。

Unicode

2008年のUnicode 5.1で基本多言語面のU+A930-U+A95Fに追加された[4][5]

もとの提案ではルジャン文字に固有の数字は確認できなかったとされていたが[6]、後に数字を加える提案がなされている[7]

Rejang[8]
  0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 A B C D E F
U+A93x ꤿ
U+A94x
U+A95x

脚注

参考文献

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ルジャン文字」の関連用語

ルジャン文字のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ルジャン文字のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのルジャン文字 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS