PP-19とは? わかりやすく解説

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PP-19 Bizon

(PP-19 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/23 20:56 UTC 版)

PP-19 «Bizon»ロシア語: 9-мм пистолет-пулемёт с магазином большой емкости модели «Бизон»、「9mm機関短銃大容量型弾倉付き«Bizon»」の意)は、ロシアイズマッシュ社が製造・販売していた短機関銃である。


注釈

  1. ^ 「シュニェーク」(ロシア語: шнек、「スクリュー」「オーガー」の意)は、ドイツ語の「シュネッケ」(ドイツ語: Schnecke、「カタツムリ」の意)に由来しているとされる。また、「ヘリカルマガジン」(ドイツ語: Helixmagazin)のことを「シュネッケンマガツィーン」(ドイツ語: Schneckenmagazin)と呼称することもある。
  2. ^ 後述のBizon-2プロトタイプを、イズマッシュ社の公式サイト[7]およびマニュアル[21]ではBizon-2として公表していたが、同モデルをBizonとして紹介する文献[6]もあり、Bizon-2がいつ頃登場したのか、そしてBizonとBizon-2との違いは明らかにはなっていない[22]
  3. ^ 装弾数を64発としたのは、9x18mm弾の支給形態が16発単位であり、その倍数である64発としたためとの説がある[6]
  4. ^ a b Bizon-2のインテグラル・サプレッサーモデルは、MP5SDシリーズ等の様な銃身・サプレッサー一体型のものではなく、初速を音速以下まで減速するための穴空き銃身および膨張室を備えた銃本体と、着脱式サプレッサーモデルと同様なマズルタイプ・サプレッサーの組み合わせで構成されている[24]
  5. ^ フロントサイトは銃身先端ではなく、銃身を覆う膨張室の先端の方に取り付けられている[17]
  6. ^ 30発ボックスマガジン採用により、大容量のヘリカルマガジンを使用するBizonに比べて装弾数はおよそ半分となっているが、Vityazではマガジン2個を連結するマガジンクリップを標準付属品とすることにより、弾倉交換を迅速に行えるようになっている[27]
  7. ^ «Vityaz»短機関銃開発の発案者の一人であるセルゲイ・I・ルィシューク予備大佐は、元ロシア内務省国内軍所属で、1991年に編成された第1特殊任務支隊「ヴィーチシ」およびその前身部隊の部隊長を務めた経験があった。彼は2002年に設立されたばかりの、退役した特殊任務部隊隊員らによる組織「特殊任務部隊隊員社会保障協会«マルーンベレー兄弟団«ヴィーチシ»」(ロシア語: Ассоциация социальной защиты военнослужащих подразделений специального назначения «Братство краповых беретов «Витязь»)の会長(当時)でもあった。また、«Vityaz»短機関銃の開発資金は、彼と«マルーンベレー兄弟団«ヴィーチシ»によって調達された資金により賄われたこともあり、彼らの功績を称えて新型短機関銃に«Vityaz»と名付けたとされる逸話がある[28]
  8. ^ 当初、レシーバーカバー上部のピカティニー・レールには横溝(グルーヴ)が施されていない部分が一部存在していた[32]が、現在はレール全体に横溝が施されている。また、横溝部への数字の印字や、レール固定用リベットの位置やサイズ等の変更もあり、より光学機器が使いやすくなっている[4]

出典

  1. ^ a b c d e Kalashnikov to unveil PPK-20 submachine gun”. Kalashnikov Groupe (2021年8月22日). 2023年8月10日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak al am an ao NO Assoc. DEAL 2010, pp. 170–177.
  3. ^ a b c d e f g h i PP-19技術的解説 1995, p. 3.
  4. ^ a b c d e f g h i j k PP-19 Submachine Gun”. Kalashnikov Groupe. 2023年8月10日閲覧。
  5. ^ a b c d e f g h i j PPK-20 Submachine Gun”. Kalashnikov Groupe. 2023年8月10日閲覧。
  6. ^ a b c d e f g h i j k l m n Kokalis 1995, pp. 44–48.
  7. ^ a b c d e f g h i BIZON-2”. OJSC Izhmash. 1998年5月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月10日閲覧。
  8. ^ NO Assoc. DEAL 2010, pp. 178–179.
  9. ^ Iannamico 2016, p. 207.
  10. ^ a b c Stott 2019, pp. 32–36.
  11. ^ PP-19操作説明書, p. 10.
  12. ^ PP-19-01操作説明書 2006, p. 11.
  13. ^ PP-19-01操作説明書 2006, p. 9.
  14. ^ PP-19操作説明書, pp. 19–21.
  15. ^ Stott 2019, pp. 32–33.
  16. ^ Stott 2019, pp. 34–36.
  17. ^ a b PP-19操作説明書, p. 9.
  18. ^ «Шнек» под стволом[リンク切れ]
  19. ^ Полиция Уругвая купит у России оружия на миллион долларов
  20. ^ a b PPK-20: Specs”. Kalashnikov Groupe (2021年10月20日). 2023年8月10日閲覧。
  21. ^ PP-19技術的解説 1995.
  22. ^ Гук, Руслан (2020年3月25日). “Со «шнеком» под стволом” [銃身の下に「スクリュー」が付いた] (ロシア語). Warspot.ru. 2023年9月1日閲覧。
  23. ^ PP-19技術的解説 1995, p. 4.
  24. ^ a b PP-19操作説明書, pp. 9, 21–22, 35–36.
  25. ^ a b PP-19操作説明書, pp. 3–6.
  26. ^ 9 mm. submachine gun with large capacity magazine "BIZON"”. OJSC Izhmash. 2009年2月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月10日閲覧。
  27. ^ PP-19-01操作説明書 2006, pp. 21, 83–84, 89–90.
  28. ^ Гук, Руслан (2020年9月1日). “«Витязь» в шкуре «Бизона»” [「バイソン」の皮をかぶった「騎士」] (ロシア語). Warspot.ru. 2023年9月1日閲覧。
  29. ^ PP-19-01操作説明書 2006, pp. 3, 44–45, 50–51, 53–67.
  30. ^ PP-19-01操作説明書 2006, pp. 3–4.
  31. ^ PP-19-01操作説明書 2006, pp. 3–4, 46–49, 52–53, 68–76.
  32. ^ PP-19-01操作説明書 2006, p. 72.
  33. ^ Vityaz-MO: Specs”. Kalashnikov Groupe (2019年3月27日). 2023年8月10日閲覧。
  34. ^ Dmitry Fediushko (2020年7月23日). “Kalashnikov completes state trials of Vityaz-MO 9 mm SMG”. Janes. 2023年8月10日閲覧。
  35. ^ Kalashnikov submachine gun presented”. Kalashnikov Groupe (2020年8月25日). 2023年8月10日閲覧。
  36. ^ PPK-20 capabilities”. Kalashnikov Groupe (2020年9月30日). 2023年8月10日閲覧。
  37. ^ Civilian products Kalashnikov” (PDF). Kalashnikov Groupe. 2023年9月1日閲覧。
  38. ^ TR9 «PARADOX» capabilities”. Kalashnikov Groupe (2019年9月6日). 2023年9月1日閲覧。





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