UKM-2000とは? わかりやすく解説

UKM-2000

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/05/05 04:34 UTC 版)

UKM-2000
狙撃スコープを取りつけたUKM-2000P
UKM-2000
種類 機関銃
製造国 ポーランド
仕様
種別 汎用機関銃
口径 7.62 mm[1]
銃身長 540 mm[1]
ライフリング 4条右回り[1]
使用弾薬 7.62x51mm NATO弾[1]
装弾数 ベルト給弾式(100、200発)[1]
作動方式 ガス圧利用(ロングストロークピストン式)ロータリーボルト式
全長 1,203 mm[1]
重量 8,500 g[1]
発射速度 700-850発/分[1]
銃口初速 840メートル/秒
有効射程 1,500 m
歴史
設計年 1998年-2000年
配備期間 配備中
バリエーション UKM-2000P(標準型)
UKM-2000D(空挺部隊用)
UKM-2000C(車両搭載型)
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UKM-2000(Uniwersalny Karabin Maszynowy 2000)は、ポーランドで開発された汎用機関銃

開発

東欧革命以降、ポーランド北大西洋条約機構(NATO)寄りの政治路線を選択した[2]1994年にはNATOとのパートナーシップ協定が結ばれ、10年以内の正式加盟が予定されたことから、ポーランドは自国軍の武器弾薬を従来のワルシャワ条約機構規格からNATO規格に変更することになった[2]。元々、ポーランドは軍事兵器を積極的に国産化しており、東側諸国汎用機関銃として広く用いられていたPK系機関銃(PK、PKS、PKT、PKB、PKM、PKMS)もまた、例外ではなかった。ポーランド陸軍は、既存の兵器のNATO規格化に着手し、PK系機関銃をNATO標準の7.62x51mm弾を使用する汎用機関銃に改造する計画を企画した。

まず、元々PK系機関銃を製造していたヒポリット・ツェギェルスキ機械工場(HCP)が、最小限の改修を加えたPKM-N(NはNATO口径の意)を開発し、1996年9月に型式認証を受けたが、これは軍の採用を得ることはなかった[2]

続いて、1998年末からはワルシャワ軍事技術大学(WAT)で「UKM-2000」と呼ばれるさらなる改良型の開発が始まった。名称は汎用機関銃の頭文字である「Uniwersalny Karabin Maszynowy」と完成予定年の2000年に由来し、銃本体の開発にはHCPが、弾薬の開発にはポーランド唯一の小火器メーカーであるメスコ社が協力した[2]

UKM-2000は2001年から国家試験を受けたものの、期待されていた輸出が振るわなかったこともあってHCPは試験中に機関銃製造から撤退してしまった[2]。このため機関砲の製造を手掛けていたザクラディ・メカニチュネ・タルノボ(ZMT)に製造が移管され、改めてテスト用の銃が発注されるなど紆余曲折があった[1][2]。最終的にUKM-2000は制式採用され、2007年から陸軍向けの量産発注が行われたが、年間生産量は数十から数百挺程度と多くはない[2]

設計

UKM-2000の最大の改良点は給弾機構で、原型のPK/PKS機関銃が非分離式弾帯に装着された起縁式の7.62x54mmR弾をいったん後方へ引き抜き、弾帯の下を通して薬室へ送り込むのに対し、UKM-2000は分離式M13弾帯から弾薬を直接前方へ押し出す構造を採用した[2]。試作モデルでは、ドイツ製の非分離式DM1弾帯も利用可能なように設計されていたが、量産モデルでは省略されている[2]。トリガー機構や外装品などはPK系機関銃と共用が可能であった[2]

派生型

UKM-2000P
7.62x51mm NATO弾仕様の標準型[2]ストックは、原型から継承した製と新開発のプラスチック製がある。
UKM-2000D
空挺部隊用で、ストックが折り畳み式になっている[2]。全長1,182mm、重量8,900g。
UKM-2000C
車両搭載型[2]KTO ロソマク歩兵戦闘車同軸機関銃に使用されている[2]。 既存の主力戦車や装甲戦闘車両への搭載も予定されていたが、実現しなかった[2]。全長1,100mm、重量10,500g。左側給弾式のUKM-2000CLという派生モデルも存在する[2]
UKM-2000Z
伸縮式ストック、黒のポリマー製ピストルグリップへ変更した型。
UKM-2013P
UKM-2000Pを折り畳みと伸縮式ストック、ピカティニー・レールを装備、グリップ、コッキングハンドル、安全装置などを改良した型。
UKM-2013C
UKM-2000Cの改良型。

使用国

脚注

出典

  1. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 床井 2006, p. 221.
  2. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 Leszek Erenfeicht (2023年8月15日). UKM-2000: The Polish Successor to the PKM (英語). Small Arms Defense Journal. 2026年5月5日閲覧。

参考文献

  • 床井雅美『最新マシンガン図鑑』徳間書店、2006年12月15日。ISBN 4-19-892527-5 

関連項目


UKM-2000

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/22 08:50 UTC 版)

PK (機関銃)」の記事における「UKM-2000」の解説

ポーランド製7.62x51mm NATO弾使用可能とするなど、独自の改良がされている。

※この「UKM-2000」の解説は、「PK (機関銃)」の解説の一部です。
「UKM-2000」を含む「PK (機関銃)」の記事については、「PK (機関銃)」の概要を参照ください。

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