OECD生徒の学習到達度調査 (PISA)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/06 04:22 UTC 版)
「ゆとり教育」の記事における「OECD生徒の学習到達度調査 (PISA)」の解説
2010年12月に発表された「OECD生徒の学習到達度調査」(PISA) 2009では、読解力は15位から8位へ(統計的には5〜9位グループ)、数学的リテラシーは10位から9位へ(同8〜12)、科学的リテラシーは6位から5位へ(同4〜6位)へと全分野で順位を上げる結果となっており統計的に、読解力に関して有意に上昇していることが示された。また、同一問題について正答率をPISA2006とPISA2009を比較すると、読解力では58.4%から61.7%、数学的リテラシーでは51.9%から54.4%、科学的リテラシーでは59.5%から61.8%であった。 PISA2015では、日本は読解力でECD加盟国において、平均で20%近い生徒が、実生活で効果的、生産的に読解の能力を発揮し始めるレベルである基礎的習熟度レベル(レベル2)に達していない。日本の場合、13%の生徒が読解力でレベル2を下回っているが、これは2009年の割合と同程度である。さらにPISA2018では、日本は「数学的リテラシー」が今回各国中6番目で、平均得点は2003年から2018年まで安定して推移している。「科学的リテラシー」は各国中5番目となっており、前回の調査(2015年)同様、世界トップレベルを維持している。 2019年12月に発表されたPISA2018は、ゆとり教育(移行期間)と脱ゆとり教育を受けた世代として結果が注目されたが、読解力は72か国中8位→79か国中15位(信頼区間は499 - 509点、有意差のない順位は11位 - 20位)20位。数学的リテラシーは72か国中5位→79か国中8位へ(信頼区間は6位 - 8位)8位、科学的リテラシーは72か国中2位→79か国中5位へ(信頼区間4 - 5位)5位へ、と全分野で順位を下げ、過去最低となった。また、同一問題による正答率の比較でも、前回を下回る問題の方が多かった。 小学校3年から中学校3年までゆとり教育を7年間受けたPISA2009世代と、小学校1・2年時に移行措置中のゆとり教育を、以降の7年間は脱ゆとり教育を受けたPISA2018世代を比較すると、PISA2009世代が全分野の得点で上回っており、読解力については有意な得点差となっている。
※この「OECD生徒の学習到達度調査 (PISA)」の解説は、「ゆとり教育」の解説の一部です。
「OECD生徒の学習到達度調査 (PISA)」を含む「ゆとり教育」の記事については、「ゆとり教育」の概要を参照ください。
OECD生徒の学習到達度調査(Programme for International Student Assessment, PISA)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/11 08:40 UTC 版)
「オーストラリアの教育」の記事における「OECD生徒の学習到達度調査(Programme for International Student Assessment, PISA)」の解説
PISAとは、経済協力開発機構(OECD)による国際的な生徒の学習到達度調査のこと。日本では「国際学習到達度調査」とも言われるが、英語の原文は『国際生徒評価のためのプログラム』である。PISAは、15歳の生徒を対象に、科学的リテラシー、読解力、数学的リテラシーの習熟度を調査する。学校で習得する基本的な知識に加え、それらを自分たちの生活に活かすことができるような発展的な内容も出題される。思考力や応用力を問われるような自由記述問題も出題される。 以下にPISAのオーストラリアの科学的リテラシー、読解力、数学的リテラシーの結果を年代別に示す。3項目全て2位であったシンガポールに比べると、オーストラリアの生徒は数学的リテラシー3年、科学的リテラシーは1年9ヶ月、読解力は1年3ヶ月遅れていることが分かった。 科学的リテラシー年代順位点OECD平均2000 7 528 500 2003 6 525 500 2006 8 527 500 2009 10 527 501 2012 16 521 501 2015 14 510 493 2018 17 503 489 読解力年代順位点OECD平均2000 4 528 500 2003 4 525 494 2006 7 513 492 2009 9 515 493 2012 14 512 496 2015 16 503 493 2018 16 503 487 数学的リテラシー年代順位点OECD平均2000 5 533 500 2003 11 524 500 2006 13 520 498 2009 15 514 496 2012 19 504 494 2015 25 494 490 2018 29 491 489
※この「OECD生徒の学習到達度調査(Programme for International Student Assessment, PISA)」の解説は、「オーストラリアの教育」の解説の一部です。
「OECD生徒の学習到達度調査(Programme for International Student Assessment, PISA)」を含む「オーストラリアの教育」の記事については、「オーストラリアの教育」の概要を参照ください。
Weblioに収録されているすべての辞書からOECD生徒の学習到達度調査を検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
全ての辞書からOECD生徒の学習到達度調査 を検索
- OECD生徒の学習到達度調査のページへのリンク