JR東日本での転属
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「国鉄205系電車」の記事における「JR東日本での転属」の解説
小規模な転属は各路線別に記載したが、ダイヤ改正時における比較的大きな転属は下記に記載する。 1993年(平成5年)4月10日ダイヤ改正 このダイヤ改正では横浜線・中央線快速・中央・総武緩行線における輸送力増強のため、本系列に動きが発生している。京浜東北線・根岸線への209系1次車投入に伴い、同線の205系10連を3本捻出した。また、同時に南武線へも209系(ナハ1編成)を投入することで同線の205系6連を1本捻出した。 横浜線には増車1本が必要とされた。これには京浜東北線・根岸線用の205系10両編成を6両編成化し、合わせて4扉車最後の新製となる「サハ205-232」を組み込んで7両編成化し、同線に転属させた。 一方、中央・総武緩行線には同線から201系2本が中央快速線用に転属したため、中央・総武緩行線用10両編成が合わせて3本必要になった。このため、京浜東北線・根岸線から捻出した205系10両編成2本と南武線の6両編成1本に、元京浜東北線・根岸線用10両編成から前述の6両編成化で捻出した中間車4両を組み込んだ10両編成1本が中央・総武緩行線に転属となった。 1996年3月16日のダイヤ改正 この改正時には埼京線新宿駅 - 恵比寿駅間延伸開業用として10両編成4本の増車が必要となった。このため、209系を京浜東北線に投入することで捻出した205系10両編成3本を埼京線へ転用した(この時点で京浜東北線からは引退)。もう1本は山手線205系10両編成の大井工場(当時)の検査周期を見直すことで予備車を削減し、転用した。 E231系導入に伴う転属 2000年代に入ると中央・総武緩行線へのE231系0番台の投入や山手線へのE231系500番台投入により、首都圏のほぼ全体に影響を及ぼす本系列の大規模転配属が行われた。この転属は中央・総武緩行線用10両編成3本、山手線用11両編成52本(埼京線へのサハ204形転用による捻出分含む)とサハ1両、総計593両にも及ぶものとなった。 この転用計画は2001年度末時点で転属車両数が決定していた。しかし、2004年(平成16年)秋に東京臨海高速鉄道りんかい線と埼京線との直通運転拡大に伴い、埼京線に10両編成1本が必要となり、八高線・川越線用の205系3000番台充当車を含めた6M4T編成が使用されたため、南武線・川越線・八高線向けと武蔵野線向け車両に計画変更が発生した。 編成を解体して転属させるのではなく、先頭車の種類を統一させるため、複数の編成でそれぞれ先頭車を入れ替え、不足する電動車を補うためにVVVFインバータ制御化改造を施し(武蔵野線のみ)、同線以外の本系列(埼京線のサハ205形など)も合わせて転属させるなど、首都圏各線区の状況に合わせて他線区へ配置するという柔軟な転配属を行っている。また、電動発電機(MG)を搭載していないモハ204形は転属(その際に先頭車改造したクモハ204形も含む)に際して静止形インバータ (SIV) を設置した車両もある。なお、これらの車両は南武支線、鶴見線(この2線はクモハ204形)、仙石線(全編成)、武蔵野線(一部編成)で運用している。原形先頭車と改造先頭車が混結される編成は存在していない。 当初予定していた千葉地区への配置は、計画変更により配置が見送られた。そのため、当初用意された分は武蔵野線車両の増備や各線の輸送改善用に使用され、多くの路線で増発が可能になった。
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