ISS第62次/第63次長期滞在搭乗員→ISS第64次/第65次長期滞在搭乗員
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「野口聡一」の記事における「ISS第62次/第63次長期滞在搭乗員→ISS第64次/第65次長期滞在搭乗員」の解説
2019年終わり頃から約半年間、ISSフライトエンジニアとして、ISSロボットアーム操作等を実施する予定であることが発表された。2017年11月末から訓練に入る予定。 その後、搭乗予定機であるスペースXが開発するクルードラゴンの開発遅延から滞在時期について見直しが行われ、第60次/第61次長期滞在バックアップクルーを経て、第64次/第65次長期滞在搭乗員として、クルードラゴン本運用初号機に搭乗する予定となった。 米宇宙企業のスペースXは米東部時間2020年11月15日午後7時27分(日本時間2020年11月16日午前9時27分)、野口聡一ら4人の宇宙飛行士が搭乗する新型宇宙船「クルードラゴン」を米フロリダ州のケネディ宇宙センターからファルコン9ロケットで打ち上げた。12分後に宇宙船はロケットから切り離され、打ち上げは成功した。ISS滞在中には、米スペースX社の宇宙船「クルードラゴン」に乗った星出彰彦宇宙飛行士ら4人が、日本時間4月24日午後6時過ぎに合流。ハッチが開かれた後、星出彰彦宇宙飛行士が一番先にISSに入り、ISSに滞在中の野口聡一飛行士と再会し、抱き合った。日本人宇宙飛行士がISSに同時滞在するのは、2010年の野口聡一宇宙飛行士と山崎直子宇宙飛行士以来、11年ぶりとなった。 国際宇宙ステーション (ISS) での長期滞在を終了し、クルードラゴン宇宙船 (Crew-1) は、2021年5月2日(日)15時56分(日本時間)、フロリダ・パナマシティ沖に着水し、地球に帰還した。Crew-1搭乗員としての宇宙滞在時間は、167日6時間29分(ISS滞在日数:165日20時間34分)となり、野口宇宙飛行士の通算滞在時間は、344日9時間34分となり、日本人宇宙飛行士で2番目となった。通算ISS滞在時間は、335日17時間56分となり、日本人宇宙飛行士で最長となった。 このミッションにより、野口は2つのギネス世界記録を獲得した。一つは15年のブランクを経ての再度の宇宙船外活動、もう一つは滑走着陸(スペースシャトル)、地上へのパラシュート降下(ソユーズ)、そして海上への着水(クルードラゴン)の3つの異なる手段で地球に帰還した事である。 東京大学特任教授に就任 2021年12月1日付で東京大学先端科学技術研究センター特任教授に就任。立花隆氏の著書「宇宙からの帰還」に感化されて宇宙飛行士を目指して以来、宇宙体験や船外活動(EVA)が人間の内面にどのような変化をもたらすかをライフワークとしてきたが、上記就任によって、当事者本人が研究主体かつ研究対象となる「当事者研究」に本格的に参画し、宇宙飛行士としての新たな社会還元(障害者就労、アスリートの燃え尽き症候群対策など他分野への応用も視野)を模索している。 日本大学特任教授に就任 2022年6月1日現在、日本大学理工学部航空宇宙工学科特任教授に就任している。専門は宇宙工学と有人宇宙技術。 JAXAを退職へ 2022年5月20日、同年6月1日付けで宇宙航空研究開発機構(JAXA)を退職することが同機構から発表された。
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