ICTVdbのデータベース
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/03 15:09 UTC 版)
「国際ウイルス分類委員会」の記事における「ICTVdbのデータベース」の解説
ICTVdbは、ICTVの分類学データベース必須の機能を目指して開発された種と分離株のデータベースである。ICTVdbの開発は、1991年以来ICTVによってサポートされており、当初は分類学の研究支援の為であった。データベースは、他の特性の中でも主に、化学特性、ゲノムのタイプ、核酸の複製、疾患、ベクター、地理的分布のファクターに基づいてウイルスを分類する。 このデータベースは、米国国立科学財団の支援と米国企業の「American Type Culture Collection」の後援を受けてオーストラリア国立大学で開発された。オーストラリアのCSIROで開発された分類学のデータ交換の世界標準であるDescription Language for Taxonomy DELTA (DELTA) システムの記述言語を使用している。DELTAは幅広い多様なデータを保存し、伝統的な報告書やWeb出版に適した言語に翻訳することができる。例えば、ICTVdB自体にゲノム配列情報は含まれていないが、DELTAデータをNEXUSのフォーマットに変換することができる。また、大きなデータ入力を扱うことができ、ウイルスのプロパティ、テキストコメント、およびイメージの長いリストをコンパイルするのに適している。 ICTVdBは、1999年にオーストラリア国立大学のメインサイトと英国と米国に拠点を置く2つのミラーサイト合わせて1日当たり3万以上のインターネットのヒットを受信していたという巨大な参照リソースと研究用ツールを持つ程のコンセプトと容量が大きく成長している。 2011年、ICTVはICTVdbプロジェクトとWebサイトを中断することを決定した。サイトが提供している分類が古くなってきている状態が長年放置されてきて、どのようにデータベースがどのようにに照会およびICTVdb のサイトにおける自然言語での出力をサポートする処理を行なうかといった問題が生じ、サイトの情報の一部が不正確であることが明らかになった後に、この決定は為された。ICTVは、これらの問題を解決する最善の方法について議論を始めたが、不正確な情報源の提供を続けるより、更新とエラー修正を実施し、その作業時間枠を充分にとる為に、サイトをダウンさせるのが最善であると判断してからである。2013年8月に、データベースは中断した。いくつかの見解によれば、「ICTVは、個々のウイルスの主要なメタデータの保存先として、ICTVデータベースをパブリックデータベースに置き換え、その使用を促進し、ICTV報告書の要約をそのデータベースに公開して、オープンアクセスの状態にしている。
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