ICTYの判決と自殺への意見
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/15 00:37 UTC 版)
「スロボダン・プラリャク」の記事における「ICTYの判決と自殺への意見」の解説
クロアチアの大統領コリンダ・グラバル=キタロヴィッチは、クロアチア人は同胞がボスニアで犯した罪を認めるべきだと述べる一方で、クロアチア国民はプラリャクの死を非常に悲しんでいると語った。ICTYでドイツ人としては初めて判事を務めたヴォルフガング・ションブルク(英語版)は、「このような形で自らの命を絶つのは悲劇だ。我々はこれについて真っ先によく考えなくてはならない」と語り、過去にもセルビア急進党の設立者ヴォイスラヴ・シェシェリなど自殺未遂の前例があったと指摘している。 ボスニア・ヘルツェゴビナの大統領評議会のクロアチア人代表であるドラガン・チョービッチ(英語版)は、プラリャクは自殺することで自身が戦争犯罪人ではないと証明するための覚悟を示したと語った。クロアチアの首相であるアンドレイ・プレンコビッチ(英語版)は彼の死に遺憾の意を示し、同日に上訴審判決を受けたスロボダン・プラリャクらHVO幹部6人に「道義的不正」が行われていると述べてICTYの判決を批判した。また、プラリャクの担当弁護士は『BBC』の取材に対し、彼の死は自身の無実を確信していたからだろうと述べ、国際法廷は「個人の責任を裁くだけでなく、民族や国家や歴史そのものを裁こうとしている」と批判した。
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