IBMによる買収と消滅とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > IBMによる買収と消滅の意味・解説 

IBMによる買収と消滅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/28 09:49 UTC 版)

シークエント・コンピュータ」の記事における「IBMによる買収と消滅」の解説

1999年7月 シークエントIBM合併協定の締結発表し合併後IBMによるNUMA-Q販売NUMA技術IBMサーバーへの取り込み表明した同年9月にはIBMによるシークエント買収完了した2000年5月にはIBM自社ブランドで「IBM NUMA-Q 2000」を発表し、更に2000年11月にはNUMA-Qの上メインフレームOS/390環境実現するミドルウェア発表した。そして2001年にはIBMNUMA技術採用したUNIXサーバー最上位モデル IBM pSeries 690通称RegattaPOWER-4搭載最大32-WAYの大規模SMPサーバー)を発表した。なお2002年 NUMA-Q 2000後継である xSeries 440 (x440、Xeon搭載最大16-WAYの大規模SMPサーバー)を発表したが、オペレーティングシステムとしてDynixはサポートされなかった。 2002年サン・マイクロシステムズIBMNUMAベースのx430システムについて沈黙していることに対して公開質問行ったIBMはx430のリリース計画破棄されたことと、シークエントIBMそれまで販売した10,000上のシステムサポート結局やめることを発表した2002年、NUMA-Qとシークエントは(独立した製品系列チームとしては)完全に消滅するIBMシークエント本拠地であったオレゴン州ビーバートンで2回にわたってレイオフ実施したのである2002年3月30日の『ウォールストリート・ジャーナル』 (WSJ) の記事IBMシークエント得た教訓」によると、 IBMシークエント買収したとき、…それ(シークエント)は規模リソース足りないためにUNIXサーバ市場サン・マイクロシステムズヒューレット・パッカード対抗できなくなっていた… 1999年IBM歴史経た高コストサーバ事業問題かかえていた。特にAIXという名で知られるUNIXバージョンサーバである。また、パーソナルコンピュータ市場でも損失悩まされていたし下り坂メインフレーム市場悩みの種だった。IBMサーバグループのトップであったロバート・スティーブンソンシークエント得てUNIXのハイエンドサーバを強化することがシェア伸ばしているサン対抗する方法考えたIBMシークエント買収後間もなくスティーブンソン退職し、サーバグループを統括する役目サミュエル・J・パルミサーノに回ってきた。WSJ記事によるとパルミサーノはIBM多岐にわたるサーバ戦略単純化したいと考えていた。また、シークエント創業当時経営者一人スコット・ギブソンはWSJに対して買収最初から失敗だったと語り買収指揮した人間退職してしまったからだ」と述べた。 このIBMによる買収劇の別の見方として、IBM決して中長期計画基づいてシークエント買収したではなくサンシークエント買収することを防ぐ目的があったというものであるサンクレイから Enterprise 10000 サーバ技術導入して IBMサーバ市場シェア打撃与えていた。IBM はこれが繰り返されるのを防ぎたかったではないかとされている。シークエントIBM にとって見れば何ら利益をもたらさなかったが、サン買収した場合損害防いだ考えられる。さらに別の見方としては、買収当初の構想どうあれ従来は「大規模SMPリニア性能出ない」としてRS/6000-SPなど超並列マシン推進していたIBMが、結果的に上述のようにNUMA技術自社サーバ系列xSeriespSeries)に取り込むことで、以後大規模SMPサーバーエリア確保したとも考えられる

※この「IBMによる買収と消滅」の解説は、「シークエント・コンピュータ」の解説の一部です。
「IBMによる買収と消滅」を含む「シークエント・コンピュータ」の記事については、「シークエント・コンピュータ」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「IBMによる買収と消滅」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「IBMによる買収と消滅」の関連用語

IBMによる買収と消滅のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



IBMによる買収と消滅のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのシークエント・コンピュータ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS