IBMのチェス・コンピュータ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/21 06:16 UTC 版)
「生命、宇宙、そして万物についての究極の疑問の答え」の記事における「IBMのチェス・コンピュータ」の解説
1988年にカーネギー・メロン大学の卒業生(Feng-Hsiung HsuやMurray Campbell等)が、チェス・チャンピオンのガルリ・カスパロフを破るために作ったコンピュータの名前は「ディープ・ソート」である。これは『銀河ヒッチハイク・ガイド』中で「42」を計算したコンピュータと同じ名前である。しかし、ディープ・ソートはカスパロフに敗北した。 そこでIBMがディープ・ソートの後続機を開発する。このコンピュータの名前は「ディープ・ブルー」。『銀河ヒッチハイク・ガイド』中でディープ・ソートが設計したコンピュータ「地球」はディープ・ブルー(深い青)の色の星である。また、IBMのコーポレートカラーであるブルーからとったものとも考えられる。この「ディープ・ブルー」はカスパロフを破り、世界で最初に人間のチェス・チャンピオンを破ったコンピュータとしてその名を歴史に刻むこととなる。 ディープ・ブルーは、IBM版UNIXであるAIXというOSを使用していたので、それ以降IBMは「銀河ヒッチハイク・ガイド」とからめてAIXを宣伝している。たとえば「AIX並列環境のヒッチハイク・ガイド」を書いたり、プログラムの例文に「銀河ヒッチハイク・ガイド」を使ったりしている。
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