DAWN_IN_NIAGARAとは? わかりやすく解説

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DAWN IN NIAGARA

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/16 10:52 UTC 版)

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"NIAGARA RARE MASTER SERIES Vol.4" DAWN IN NIAGARA
シュガー・ベイブ / ココナツ・バンク / 布谷文夫 / 大滝詠一コンピレーション・アルバム
リリース
ジャンル
レーベル NIAGARACBS/SONY
プロデュース 大瀧詠一
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DAWN IN NIAGARA』(ドーン・イン・ナイアガラ)は、1986年6月1日発売されたCDボックス・セット『NIAGARA CD BOOK 1』の中の1枚として発表されたコンピレーション・アルバム

解説

『NIAGARA CD BOOK I』[注 1]ボーナス・ディスクとして収録された本作は「NIAGARA RARE MASTER SERIES Vol.4」として、ナイアガラ・レーベル設立以前の、プレ・ナイアガラとも呼べる時期の音源を集めたコンピレーション・アルバム[book 1]。単独発売されず、ボックスのみの収録となった。

M-1∼4は1974年4月3日 (1974-04-03)、24日にニッポン放送第一スタジオで録音されたデモテープ。「夏の終りに」と「パレード」は1981年 (1981)リリースのアルバム『NIAGARA FALL STARS[注 2]に収録されていた楽曲で、本作にて初CD化となった。「夏の終りに」はイントロ前のカウントから収録されている。「パレード」は『NIAGARA FALL STARS』[注 2]収録のものとは異なるステレオ・ミックスで、それぞれの楽器やコーラスがよりクリアに聴こえるようになった。イントロ前のカウントも入り、フェード・アウトも少しだけ長い。「指切り」「SHOW」も1983年5月 (1983-05)山下達郎の番組、NHK-FMサウンド・ストリート」でオンエアされたことがあるが、ここで初めて公式に発表された。「指切り」は大滝詠一が1972年 (1972)に発表したファースト・アルバム『大瀧詠一[注 3]収録曲のカヴァーで、シュガー・ベイブ独自のアイディアによるリズム・アレンジが新鮮である。「SHOW」は1973年12月17日 (1973-12-17)のシュガー・ベイブのファースト・コンサートのために作られた曲で、若々しい勢いに溢れた突き抜けるようなリード・ヴォーカルが素晴らしい。1974年4月 (1974-04)録音のデモ4曲がここに全貌を現したことになった[book 1]

M-5∼9は1973年9月21日 (1973-09-21)に東京・文京公会堂で行われたはっぴいえんどの解散コンサート“CITY—Last Time Around”でのココナツ・バンク(演奏)、シュガー・ベイブ(コーラス)と大滝詠一のライブ。ナイアガラの音楽活動はCMソング「サイダー'73」でスタートしたといえるが、演奏活動のデビューはこの9.21ライブ。大滝(大瀧)のプロデュース活動第一号はココナツ・バンクだったが、アルバム発売前に解散してしまい、本作に収録された曲だけが残されたもの。「日射病」「無頼横町」はライブ・アルバム1973.9.21 SHOW BOAT 素晴しき船出[注 4]に収録されていたもの。後に伊藤銀次によって再録音され、アルバム『NIAGARA TRIANGLE Vol.1[注 5]に収録された。「お早う眠り猫君」はアルバム『MORE NIAGARA FALL STARS』[注 6]に既に収録済み。「空飛ぶ・ウララカ・サイダー」は大滝の「空飛ぶくじら」「ウララカ」「サイダー'73」のメドレー。「ココナツ・ホリデー」はココナツ・バンクの「紙ひこうき」というインストゥルメンタルと大滝のCM曲「ココナツ・コーン」を繋いだ1曲。「ココナツ・コーン」の演奏はココナツ・バンクで、この曲がきっかけで“ごまのはえ”から“ココナツ・バンク”へとグループ名が変更された。曲のタイトルは銀行の休日という“バンク・ホリデー”からヒントを得て「ココナツ・ホリデイ」となったが、ナイアガラのポップ性がこの1曲に集約されている。「空飛ぶ・ウララカ・サイダー」と「ココナツ・ホリデイ」はライブ・アルバム『ライブ!! はっぴいえんど[注 7]に既に収録済みとなっている。本作に収録された5曲で、“CITY-Last Time Around”でのナイアガラのステージが完全に再現された[book 2]

M-10∼13は1973年 (1973)にリリースされた、大滝プロデュース、ココナツ・バンク演奏による布谷文夫のソロ・アルバム『悲しき夏バテ[注 8]より収録。布谷も9.21ライブに出演しているが、演奏曲目が「冷たい女」でM-10と重複するので本作には未収録(ライブではM-7と8の間に歌われた)。そのライヴ・ヴァージョンはアルバム『MORE MORE NIAGARA FALL STARS』[注 9]に既に収録済みとなっている[book 2]

収録曲

  1. 夏の終りに / シュガー・ベイブ  – (3:23)
    (山下)
  2. パレード / シュガー・ベイブ  – (4:07)
    (山下)
  3. 指切り / シュガー・ベイブ  – (3:10)
    (松本  – 大瀧)
  4. SHOW / シュガー・ベイブ  – (3:39)
    (山下)
  5. 日射病 / ココナツ・バンク  – (3:03)
    (伊藤銀次)
  6. 無頼横町 / ココナツ・バンク  – (3:08)
    (伊藤銀次)
  7. お早う眠り猫君 / ココナツ・バンク  – (2:27)
    (伊藤銀次)
  8. 空飛ぶ・ウララカ・サイダー / 大滝詠一  – (3:17)
    (松本 / 大瀧 / 伊藤アキラ  – 大瀧)
  9. ココナツ・ホリデイ / 大滝詠一  – (4:35)
    (伊藤銀次  – 大瀧)
  10. 冷たい女 / 布谷文夫  – (3:52)
    (千葉)
  11. 深南部牛追い唄 / 布谷文夫  – (5:00)
    (銀杏  – ジミー  – 多羅尾)
  12. 悲しき夏バテ / 布谷文夫  – (4:29)
    (布谷  – Anders  – Poncia)
  13. 台風13号 / 布谷文夫  – (4:28)
    (大瀧)

クレジット

リリース履歴

地域 タイトル リリース日 レーベル 規格 カタログ番号 収録作品 備考
日本 NIAGARA CD BOOK I 1986年6月1日 (1986-06-01) NIAGARACBS/SONY
8CD
00DH 401∼8 SUGAR BABESONGS 00DH 401(NGCD-8-SB) 32DH 501と同内容。 32DH 401~6までの6枚に単品市販のない『DAWN IN NIAGARA』『NIAGARA CM SPECIAL Vol.1 2nd Issue』の2枚を加えたCD BOX。バインダー仕様。ライナーは折りたたみ式。
大滝詠一NIAGARA MOON 00DH 402(NGCD-9-OT) 32DH 502と同内容。
ナイアガラトライアングル:山下達郎伊藤銀次、大滝詠一『NIAGARA TRIANGLE Vol.1 00DH 403(NGCD-10-NT) 32DH 503と同内容。
大滝詠一『GO! GO! NIAGARA 00DH 404(NGCD-11-OT) 32DH 504と同内容。
大滝詠一『NIAGARA CALENDAR 00DH 405(NGCD-12-OT) 32DH 505と同内容。
NIAGARA FALLIN' STARS『NIAGARA FALL STARS 2nd Issue』 00DH 406(NGCD-13-OM) 32DH 506と同内容。
シュガー・ベイブ / ココナツ・バンク / 布谷文夫 / 大滝詠一『DAWN IN NIAGARA』 00DH 407(NGCD-14-OM) 「NIAGARA RARE MASTER SERIES Vol.4」
NIAGARA CM STARS『NIAGARA CM SPECIAL Vol.1 2nd Issue 00DH 408(NGCD-15-CM) 単品市販でCD化されなかった23AH 1244の初CD化。

脚注

注釈

  1. ^ V.A.『NIAGARA CD BOOK I』 1986年6月1日 (1986-06-01)発売 NIAGARACBS/SONY 8CD:00DH 401∼8
  2. ^ a b NIAGARA FALLIN' STARS『NIAGARA FALL STARS』 1981年4月1日 (1981-04-01)発売 NIAGARA ⁄ CBS/SONY LP:27AH 1246 (NGLP-525, 526-OM), CT:27KH 966
  3. ^ 大瀧詠一』 1972年11月25日 (1972-11-25)発売 BELLWOODKING LP:OFL-7
  4. ^ 南佳孝 ⁄ ムーンライダース ⁄ ココナツ・バンク / 吉田美奈子1973.9.21 SHOW BOAT 素晴しき船出』 1974年1月15日 (1974-01-15)発売 SHOWBOAT ⁄ TRIO LP:3A-1014
  5. ^ ナイアガラ・トライアングル(大滝詠一山下達郎伊藤銀次)『NIAGARA TRIANGLE Vol.1』 1976年3月25日 (1976-03-25)発売 NIAGARA ⁄ COLUMBIA LP:LQ-7001-E (NGLP-505, 506-NT), CT:CAK-1226-E
  6. ^ 『MORE NIAGARA FALL STARS』 1981年12月2日 (1981-12-02)発売 NIAGARA ⁄ CBS/SONY LP:00AH 1388 (NGLP-529, 530-OM)
  7. ^ はっぴいえんどライブ!! はっぴいえんど』 1974年1月15日 (1974-01-15)発売 Bellwood ⁄ KING LP:OFL-20
  8. ^ 布谷文夫悲しき夏バテ ⁄ 布谷文夫I』 1973年11月21日 (1973-11-21)発売 POLYDOR LP:MR-5037
  9. ^ 『MORE MORE NIAGARA FALL STARS』 1981年12月2日 (1981-12-02)発売 NIAGARA ⁄ CBS/SONY LP:00AH 1389 (NGLP-531, 532-OM)

出典

書籍

  1. ^ a b 島村文彦「特集 山下達郎が語る1975年のナイアガラ」『レコード・コレクターズ』第34巻第9号、株式会社ミュージック・マガジン、2015年9月1日、 45-55頁。“『SONGS』歴代盤/オリジナル・アルバム未収録音源解説”
  2. ^ a b 大瀧詠一『All About Niagara』白夜書房、2001年3月21日、206-359頁。ISBN 4-89367-692-X。「II “Liner Notes”」

その他


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