BUNNyS(強化人間人格OS)
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「ガンダムTR-6」の記事における「BUNNyS(強化人間人格OS)」の解説
本機に採用された特殊なOS。カタカナ表記は「ヴァニス」。『ガンダムエース』2003年7月号掲載の藤岡による短編漫画「OVER THE MIND」(のちに『くろうさぎのみた夢』第1巻に再録)で開発経緯が描かれている。『ティターンズの旗のもとで』における藤岡によるメモでは「強化人間人格OS」と記載されていたが、『A.O.Z Re-Boot』で「BUNNyS」 および「3号7式OS(換装プログラム)」の名称とともに改めて設定され、「OVER THE MIND計画」が本OSの開発を目的とすることが明文化された。 MSの性能を次世代クラス以上にアップグレードさせるOSで、万能化換装システムおよび機種統合計画のパーツの統合・制御を行い、無人かつ自動での遠隔作業も可能である。さらに、各形態の運用データをリンクによって共有することで、本OSは武装の組み換えを学習して成長し、強大な敵に敗れた場合でも、そこから収集した対抗策を講じて打ち勝つよう進化する。ほかに人格を模したOSの開発例は多いものの、これほど大規模かつ難易度の高い換装機構を統括・制御するものは前後に例がないとされる。 複雑な火器管制システムの制御も担い、サイコミュの制御も可能とするため一般パイロットがサイコミュ装備形態を運用することもでき、強化人間やニュータイプが搭乗する際にはより強大な力を引き出せる。機種統合計画による規格統一により、ティターンズの全MSに搭載されたともいわれるが、搭載が確認できるのは本機とフライルーのみであり、ヘイズルには計画の遅延により実装されていない。 漫画「OVER THE MIND」では、連邦軍の次期主力量産機に搭載予定の戦闘データ・システムが「3号作戦」で開発され、被験者である強化人間の「心」をデータ化して蓄積し、その命が潰える瞬間に完成するものであることが語られた。最終的に、被験者の少年がガンダムそのものになったかのような結末が描かれている。 『ティターンズの旗のもとに』に掲載された藤岡のメモでは、上記「OVER THE MIND」に触れつつ、作中でロックオンしただけで本機が一瞬にしてMS3機と戦艦1隻を自動追尾して破壊する描写について、本機には「OVER THE MIND」計画(通称「3号計画」)で開発された「強化人間人格OS」が搭載されているためであると説明している。ただし、OS搭載を明言するのが問題であれば、そういうOSの計画もあったらしいという程度の扱いでよい旨も記されており、結局同企画では明文化されなかった。 『くろうさぎのみた夢』では、パイプライン事故現場で本機が他の作業用MSの四肢などを借りて(または奪って)単独で換装し、みずからのものとしており(ウーンドウォート建機形態を参照)、本OSの柔軟性の高さを見せている。またティターンズ残党のツキモリが所有する、本OSを91式に書き換えたものが入ったディスクを使用することで、連邦系MSであるアーリー・ヘイズルにジオン系の装備であるズサブースター・マリンタイプを接続することに成功している。その様子をホシマルは「OSに人の意志があるみたいに、自分で考えて勝手に対処している」と表現している。さらに、オリンポス山火口基地で作業用重機に改造されて運用されていたサイコガンダムMk-IIを奪取し、ヴァルハラ博士より届けられた新型のBUNNySおよび疑似人格コンピューター・システムと戦闘プログラムをインストールし、博士のクローン強化人間であるマーキュリーがパイロットとしてBUNNySの憑代となることにより、巨体でありながら格闘戦のみでファンネルを叩き落とすほどの運動性能を発揮している。ただし、パイロットは死を覚悟するほどの精神的・肉体的負担を強いられる。
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