Apache Ant
ソースコードのコンパイルからアプリケーションの配置までをJavaの機能を用いて行うビルドツール。使用目的はmakeと類似しているが、Javaに特化していること、処理にシステムコマンドを用いていないことなどが異なる。
makeは、変更されたソースファイルを自動的に判別して選択的にコンパイル処理を実行する。しかし、Javaではディレクトリ階層が非常に深くなることが多く、makeではこうしたケースにうまく対処することができない。また、Makeの設定記述ファイル(Makefile)は、記述方法が分かりづらいうえ、タブとスペースを厳密に区別するため、発見が困難なエラーを誘発しやすいという欠点がある。
Antは、makeが持っていたこれらの欠点をJava向けに改良したビルドツールである。Antは、設定記述ファイル(build.xml)をXML形式にしたこと、特定のOS環境に依存しないこと、システムコマンドではなくJavaオブジェクトによって処理が実行されることといった点が改良されている。
関連見出し
make
ソースコード
関連URL
Apache Ant(http://ant.apache.org)
Apache Ant
Apache Antとは、Javaで記述されたソフトウェア向けのビルドツールの名称である。Apache Antは、いわばGNU MakeのJava版といった位置づけであり、単に「Ant」と呼ばれることも多い。ライセンスはApacheライセンスである。
Apache Antでは、個別のビルドプロセスをタスクと呼ばれる単位で管理する。例えば、JavaソースコードのコンパイルやJavadocの生成などはそれぞれ「Javacタスク」「Javadocタスク 」と呼ばれる。これらのタスクは専用のXMLファイル(デフォルトはbuild.xmlだが、ファイル名を別途指定することもできる)に記述し、antコマンドから呼び出してタスクの実行を行う。
参照リンク
Apache Ant - 公式サイト
Apache Ant
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/04 08:04 UTC 版)
Apache Ant(アパッチ アント)は、ビルドツールソフトウェアである。
- ^ “Apache Ant Project News”. 2021年10月7日閲覧。
- 1 Apache Antとは
- 2 Apache Antの概要
- 3 関連項目
- 4 外部リンク
「Apache Ant」の例文・使い方・用例・文例
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