amorphous
「amorphous」の意味・「amorphous」とは
「amorphous」とは、形状が定まらない、または規則的な構造を持たないという意味を持つ英語の形容詞である。科学的な文脈では、特に物質が結晶構造を持たず、無定形であることを指す。一方、一般的な文脈では、形状がはっきりしない、または組織や計画が明確な形を持たないことを表す。「amorphous」の発音・読み方
「amorphous」の発音は、IPA表記では /əˈmɔːrfəs/ となる。カタカナ表記では「アモーファス」と読む。日本人が発音する際のカタカナ英語の読み方は「アモーファス」である。この単語は発音によって意味や品詞が変わる単語ではない。「amorphous」の定義を英語で解説
「amorphous」は、英語で "lacking a clear structure or focus" または "not made up of distinct particles" と定義される。これは、物質や概念が明確な構造や焦点を欠いている、または明確な粒子で構成されていないことを示す。「amorphous」の類語
「amorphous」の類語としては、「shapeless」、「formless」、「unstructured」などがある。これらの単語も同様に、形状が定まらない、または構造が規則的でないという意味を持つ。「amorphous」に関連する用語・表現
「amorphous」に関連する用語としては、「amorphous solid」がある。これは物理学の用語で、結晶構造を持たない固体を指す。また、「amorphous silicon」は、結晶構造を持たないシリコンのことを指す。「amorphous」の例文
1. The amorphous blob in the petri dish was actually a colony of bacteria.(ペトリ皿の中の無定形な塊は実際には細菌のコロニーであった。)2. The company's amorphous strategy led to its downfall.(会社の無定形な戦略がその破綻につながった。)
3. Amorphous materials, like glass, do not have a crystalline structure.(ガラスのような無定形の材料は結晶構造を持たない。)
4. The artist's amorphous sculptures challenged traditional notions of form.(アーティストの無定形の彫刻は、形状についての伝統的な概念に挑戦した。)
5. The amorphous nature of the internet makes it difficult to regulate.(インターネットの無定形な性質が規制を難しくしている。)
6. The amorphous organization of the event led to confusion among the participants.(イベントの無定形な組織が参加者の混乱を招いた。)
7. The amorphous mass was hard to identify.(無定形の塊は識別するのが難しかった。)
8. The concept of beauty is amorphous and subjective.(美の概念は無定形で主観的である。)
9. The amorphous silicon is used in thin-film solar cells.(無定形のシリコンは薄膜太陽電池に使用される。)
10. The amorphous structure of the novel made it a challenging read.(小説の無定形な構造が、それを読むのを難しくした。)
アモルファス【amorphous】
アモルファス
【英】Amorphous
アモルファスとは、固体を構成する原子や分子、あるいはイオンが、結晶構造のような規則性をもたない状態のことである。
アモルファスの材料には、半導体としての電気的特性を示すアモルファス半導体と呼ばれる物質がある。主に使用されているのは、シリコン(Si)材が用いられるアモルファスシリコンで、太陽電池の原素材や複写機の感光ドラムなどに使用されている。
アモルファス
(Amorphous から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/08 21:31 UTC 版)
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アモルファス(英: amorphous)、あるいは非晶質(ひしょうしつ、英: non-crystalline)とは、結晶のような長距離秩序はないが、短距離秩序はある物質の状態。これは熱力学的には、非平衡な準安定状態である。
amorphous は、morphous(形を持つ)に「非」の意味の接頭辞 a‐ が付いた語(19世紀にスウェーデンのイェンス・ベルセリウスが非結晶の固体に対して命名した[1])。結晶は、明礬や水晶のようにそれぞれ固有の結晶形態を持っており、morphous である。しかし、急冷や不純物が混じった状態で出来た固体は、時間的空間的に規則的な原子配列が取れず非晶質となり、不定形である。
アモルファス状態は、非金属ではしばしば見られる状態である。しかし、金属にもアモルファス状態が存在することが、アメリカのポール・デュエイカリフォルニア工科大学教授によって1960年に発見されている。
潜晶質
アモルファスとされるものには結晶構造を完全にもたないものと、光学的には結晶構造が見られない場合でもX線回折ではハロー図形(halo pattern)を示す潜晶質とがある(ただし、潜晶質は結晶質と解される場合もある)。
天然に産出する鉱物の場合、「非晶質」と言われるもののほとんどが潜晶質である(例:オパール、ネオトス石など)。この他に、含有する放射性元素のために結晶構造が破壊されるメタミクト化によりアモルファス化するもの(サマルスキー石、石川石、フェルグソン石など)もあり、こちらの場合はアニーリングにより結晶構造を復元できる。
特徴
均質で等方性であることが挙げられる。結晶が存在しないため、結晶粒界や格子欠陥のような「弱い」構造が存在しないことが利点になる。
結晶状態とアモルファス状態では、同じ材料でも物性が大幅に変わることがある。例えば電気伝導性や熱伝導性、禁制帯幅、光透過率や光吸収率、透磁率、物理的強度、耐蝕性、超伝導性などである。
製法
応用例
- ガラス
- アモルファス金属・化合物
- Fe-Si-B合金(高強度材料)
- Fe-Cr-P-C化合物(高耐食材料)
- Fe-Si-B化合物(磁性材料)(変圧器)
- アモルファス半導体
- アモルファスカーボン
- マグアンプ
- 耐候性鋼
- アモルファス変圧器
- アモルファス磁気ヘッド
- 飴
脚注
- ^ ベルセリウス著(田中豊助、原田紀子訳)『化学の教科書』内田老鶴圃 47頁 ISBN 4-7536-3108-7
関連項目
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