AVERAGEIFS 関数
適用対象: Microsoft Excel 2010, Excel Web App, SharePoint Online for enterprises, SharePoint Online for professionals and small businesses
説明
複数の検索条件に一致するすべてのセルの平均値 (算術平均) を返します。
書式
AVERAGEIFS(平均範囲, 条件範囲1, 条件1, [条件範囲2, 条件2], ...)
- 平均範囲 必ず指定します。平均する 1 つまたは複数のセル (数値、または数値を含む名前、配列、セル参照) を指定します。
- 条件範囲 1,条件範囲 2, ... 条件範囲 1 は必須ですが、その後に続く条件範囲は省略可能です。対応する条件による評価の対象となる 1 ~ 127 個の範囲を指定します。
- 条件 1,条件 2, ... 条件 1 は必須ですが、その後に続く条件は省略可能です。平均の対象となるセルを定義する 1 ~ 127 個の条件を数値、式、セル参照、または文字列で指定します。たとえば、検索条件は 32、"32"、">32"、"Windows"、または B4 のようになります (式および文字列を指定する場合は半角の二重引用符 (") で囲む必要があります)。
解説
- 平均範囲が空またはテキスト値の場合、エラー値 #DIV0! を返します。
- 検索条件範囲内の空白のセルは 0 と見なされます。
- 範囲内の TRUE を含むセルは 1 と見なされます。範囲内の FALSE を含むセルは 0 (ゼロ) と見なされます。
- セルに対して指定されたすべての検索条件が TRUE の場合にのみ、平均値の計算に平均範囲の各セルが使われます。
- AVERAGEIF 関数の範囲引数および検索条件引数とは異なり、AVERAGEIFS では、各検索条件範囲に含まれるセルの個数と形状は、合計対象範囲と必ず一致している必要があります。
- 平均範囲のセルを数値に変換できなかった場合、エラー値 #DIV0! を返します。
- すべての検索条件を満たすセルがない場合、エラー値 #DIV/0! を返します。
- 検索条件には、半角の疑問符 (?) または半角のアスタリスク (*) をワイルドカード文字として使用することができます。ワイルドカード文字の疑問符は任意の 1 文字を表し、アスタリスクは任意の文字列を表します。ワイルドカード文字ではなく、通常の文字として疑問符やアスタリスクを検索する場合は、その文字の前に、"~*" のように半角のチルダ (~) を付けます。
メモ AVERAGEIFS 関数では、データの中心傾向 (統計的分布における数値グループの中心位置) が評価されます。中心傾向を表す指標としては、主に、次の 3 つが挙げられます。
- 平均 算術平均です。数値グループを加算した値を、さらに、数値の個数で割ることによって求められます。たとえば、2、3、3、5、7、10 という数値グループがあった場合、30 を 6 で割った 5 が平均値となります。
- メジアン 数値グループの中央に位置する数値です。つまり、メジアンの両側には同数の数値が存在することになります。たとえば、2、3、3、5、7、10 のメジアンは 4 になります。
- モード 数値グループの中で最も頻繁に出現する数値のことです。たとえば、2、3、3、5、7、10 のモードは 3 になります。
対称分布の場合、中心傾向を表す 3 つの指標はすべて等しい値になります。非対象分布であった場合、3 つの指標はそれぞれ異なる場合があります。
使用例
使用例: 学生の成績の平均を求めます。
使用例を新規のワークシートにコピーすると、計算結果を確認できます。
その方法は?
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使用例: 不動産価格の平均を求めます。
使用例を新規のワークシートにコピーすると、計算結果を確認できます。
その方法は?
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