APIの概念とは? わかりやすく解説

APIの概念

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2011/04/11 09:53 UTC 版)

Application Programming Interface」の記事における「APIの概念」の解説

APIは家の電気同じようコンピュータにとって非常に重要である。自分の家だろうが、友人の家だろうが、パン焼きたい時にはトースターコンセントにつなぐ。これはどちらの家でもコンセントという標準化されインターフェース備えているからである。もしコンセントなければ、人は発電所までトースター持参してパン焼きにいかなくてはならなくなる。ヨーロッパトースター変圧器なければアメリカでは動かないのと同じように、Windows用書かれプログラムは、WineなどのUNIXとの仲立ちをしてくれるAPIアダプターなければUNIX上で動かないし、同様にUNIX用に書かれプログラムCygwinなどのソフトウェア用いないWindows上で動作しないAPIにはさまざまな設計モデルがある。実行速度考慮したインタフェース通常関数プロシージャ変数データ構造から構成される。また例えECMAScript構文解析するためのインタプリタであることもある。良いAPIブラックボックスであり、良い抽象化層であると言える。すなわちプログラマはそのAPI機能がより低レベルAPIとどんな関係をもっているのかを知る必要がないのである。それはまた、そのAPI使用しているコードを壊すことなくAPI機能再設計したり、改良したりすることを可能にしている。 API公開に関して2つ一般的な方針がある。 自社API厳重に秘匿する。例えソニーライセンスをもった開発者にしかプレイステーション公開API利用できないようにしている。なぜならプレイステーションゲーム開発できる人の数を制限したほうが、より多く利益あげられるからである。これはAPI実装を売ることで利益上げわけではない会社典型的な例である。(ソニー場合は、ゲーム開発時のAPIライセンス料によって利益上げようとしたがうまくいかず、プレイステーションコンソール販売中止している。) 自社API広く普及させる例えマイクロソフト計画的にAPIに関する情報公開しているので、誰でも簡単にWindowsプラットフォーム用のソフトウェア作成することができる。これはAPI実装販売して利益をあげる会社の例である。OSなどのAPIは、いくつかのコード分割されライブラリとして実装されており、OS一緒に配布されるOS一緒に配布されるWindowsAPI誰でも使うことができる。また直接アプリケーション中に統合される必要があるAPIもある。 使用料などを求められないAPIを「オープン」なAPIと言うフリーソフトウェア提供されるAPIオープンなので、誰でもソフトウェアソース見たり、API実装理解することができる。普通は、信頼ある組織からAPIの「リファレンス実装」が提供される例えWindowsWindows API)。それに新たな機能追加するともできる例えば、Windows APIのほとんどはWineというソフトウェアとしてUNIXシステム提供されている。 互換性のためのAPI作成するためにそのAPI実装解析することは一般的に合法である。この手法は相互運用性のためのリバースエンジニアリング呼ばれる。しかしAPIそのものとは異なりAPI実装には著作権存在するため、リバースエンジニアリングする前に著作権侵害問題生じないよう、十分注意する必要があるまた、使おうとしているAPIに、特許保持者の許可なければ使えない特許技術許可なく含まれていたら、それは特許権侵害になりうる。(ただし、これはリバースエンジニアリング限られたではなくAPI利用するプログラムにも全般的に言えることである。)

※この「APIの概念」の解説は、「Application Programming Interface」の解説の一部です。
「APIの概念」を含む「Application Programming Interface」の記事については、「Application Programming Interface」の概要を参照ください。

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