APIレベルとターゲットSDKバージョン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/16 06:52 UTC 版)
「Androidのバージョン履歴」の記事における「APIレベルとターゲットSDKバージョン」の解説
Androidの各バージョンには対応する「APIレベル」が規定されている。APIレベルは使用可能なアプリケーションプログラミングインタフェース (API) すなわち機能を定めるものである。新しいバージョンのAndroid OSで追加されたAPIを使用するには、アプリケーションのビルドに新しいバージョンのAndroid SDKを使用する必要があるが、アプリケーションが動作できる最小のAndroid OSバージョンを決めるプロパティである「最小SDKバージョン」(minSdkVersion) を超えるバージョンのAPIを使用するには、実行環境のAPIレベルに応じて動的に分岐するか、リフレクションを使用してサポート有無を判断する必要がある。 Androidアプリケーションは「ターゲットSDKバージョン」(targetSdkVersion) のプロパティを持つ。Androidは旧バージョンのOSの動作仕様を模倣する互換性モードを備えており、新しい仕様変更にはターゲットSDKバージョンに左右されるものとされないものがある。例えばアプリケーションのターゲットSDKバージョンが30のとき、Android 12上ではAndroid 11互換の動作が有効となる。アプリケーションのターゲットSDKバージョンを31に変更すると、Android 12本来の仕様に基づいて動作するようになる。ただし、セキュリティ向上などの観点から、新しいバージョンのOS本来の仕様に基づいて動作することが望ましい。2018年以降、Google Playストアでは、新しいアプリやアプリのアップデートは最新のAndroid APIレベルをターゲットに指定することが義務づけられるようになった。この要件は毎年改訂・更新されている。
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