3代目(2010年-)GA3W/GA4W型
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「三菱・RVR」の記事における「3代目(2010年-)GA3W/GA4W型」の解説
三菱自動車は2009年12月3日、2007年のフランクフルト・モーターショーで初めて披露された『Concept-cX』をベースに、2010年春市場に投入する予定の新型コンパクトSUVを日本では『RVR』として販売すると発表した。これにより8年ぶりに同車の名が復活した。 ただしドアも通常のヒンジ式のドアを採用するなど、スライドドアであったコンパクトミニバンとしての性質よりもむしろ「ギャランフォルティスのCUV版」「アウトランダーの縮小版」としてのコンパクトCUVの性質が強く、かつてのRVRと車種のカテゴリは違う。むしろ、プラットフォームを共通とするギャランフォルティスと非常に共通する部品が多い乗用カテゴリに近づいた。 フロントデザインは、ギャランフォルティスやアウトランダーの北米仕様などと共通の「ジェットファイターグリル」と呼ばれるデザインモチーフを用いている。ボディには、衝突安全強化ボディRISE(ライズ)が採用された。RISE(ライズ)は、高エネルギー吸収構造と高耐力キャビン構造と高張力鋼板の採用で、正面衝突をはじめオフセット衝突、側面衝突、後面衝突など、全方向の衝突安全性を飛躍的に向上させている。 パワートレインはギャランフォルティスにも搭載される1.8リットル「MIVEC」DOHC・16バルブエンジンの4B10型に「INVECS-III」6速スポーツモードCVTを組み合わせ。減速エネルギー回生システム(高効率発電制御)や電動パワーステアリング、空力性能の向上をはじめとする細部にわたる低燃費化技術の採用で、「平成17年基準排出ガス75%低減レベル(☆☆☆☆)」と「平成22年度燃費基準+15%」を同時に達成した。日本仕様は後に4J10 1.8L 直列4気筒SOHC16バルブを採用する。このエンジンはSOHCでありながら従来のDOHCエンジンと同等の性能を持ち、さらにAS&Gと組み合わせることで、「平成17年基準排出ガス75%低減レベル(☆☆☆☆)」に適合し、「平成27年度燃費基準」を達成した(「M」の4WD車は、メーカーオプションの装着により車両重量が1,421kg以上となった場合に達成する)。なお、欧州仕様であるASXには同じDOHC・16バルブでも4N13型コモンレール式ターボディーゼルエンジンとなり、トランスミッションに6速MTが組み合わされる。 フロントにマクファーソンストラット式、リアにマルチリンク式を採用している。ギャランフォルティスと同じく電子制御4WDを採用している。電子制御4WDは燃費の良い「2WD」、路面状況や走行条件に応じて、前後に駆動力を適切に配分する「4WDオート」、強力なトラクションが得られる「4WDロック」の3モードを選択することができる。 自動車衝突安全テスト 機関国試験年評価備考JNCAP 日本 2010年 ★★★★★★ 最高評価 ユーロNCAP ヨーロッパ 2011年 ★★★★★ 最高評価 ANCAP オーストラリア 2010年 ★★★★★ 最高評価 C-NCAP 中国 2013年 ★★★★★ 最高評価は★★★★★+。但し、今まで該当車種なし。 IIHS アメリカ 2011年 2012トップセーフティピック 最高評価 IIHS アメリカ 2012年 2013トップセーフティピック+ 2年連続で最高評価 IIHS アメリカ 2013年 2014トップセーフティピック 3年連続で最高評価
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