2R車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/31 11:34 UTC 版)
8000系は当初上記の4R車が製造されたが、通勤需要の増大で6両編成が必要になった際に4両ユニットの間に中間車を入れずに1M1Tの増結用として、また支線用として1964年(昭和39年)より新製された。形式は上記4R車の8100 - 8400に続き、8500・8600が付けられた。 コンプレッサーはクハ8600形に7800系と同様の旧型機であるD3-FRを搭載するが、修繕工事などで新型のHS-20Cへ換装したものもある。1974年(昭和49年)製の8564F以降はHB-2000CAを搭載している。 8501F - 8580Fの80本が製造されたが、修繕工事の際に中間車化改造された上で4R車に組み込まれた編成が10本、またモハ8500形の運転台を撤去(乗務員室は存置)して4R車と共に事実上6両固定編成を組む編成(後述の#野田線の8000系を参照)も存在している。 東上線系統所属車のうち8505F・8506F・8510Fには、検査時や本線系統との車両転配時に該当車を牽引して秩父鉄道線を走行可能なように秩父鉄道のATSを搭載している。これらの編成は主幹制御器(マスコン)を10000系と類似の形状のものに交換した。その後8505F、8510Fは廃車されている。 ワンマン運転を実施している大師線(2003年3月19日 - )・小泉線(東小泉 - 太田間・2003年3月19日 - 、館林 - 西小泉間・2006年9月28日 - )・亀戸線(2004年10月19日 - )・佐野線・桐生線(2006年3月18日 - )では、対応機器が備えられている。 編成(浅草・柏・池袋側から):モハ8500 - クハ8600 ワンマン運転対応編成南栗橋車両管区春日部支所配置 - 8565F・8568F・8570F・8575F・8577F(5本) 南栗橋車両管区館林出張所配置 - 8561F・8562F・8563F・8564F・8572F・8574F・8576F・8579F(8本) 6R車に編入された編成(10本)南栗橋車両管区七光台支所 - 8515F(廃)・8518F(廃)・8529F(廃)・8540F(廃)・8545F(廃)・8546F(廃)・8548F(廃)・8550F・8551F(廃)・8554F(廃)いずれも組込み先は下2桁同一番号の4R車である。 本線での2R車は、他の編成と連結されて運用される場合がほとんどだったが、それらの編成の組合わせは頻繁に変わっていた。2R+2R+2Rの6両編成(通称:ブツ6)や編成組み替えの結果未修繕車・初期修繕車・後期修繕車がさまざまに組み合わされた編成を見ることができた。また、朝ラッシュ時には2R×5本で組成された10両編成(ブツ10)で運行されることもあった。東上線では2R車×2本で4両編成を組成した例が見られたが、引退直前の2014年(平成26年)時点ではすべて8R車のみと組み合わされて使用された。 なお、2R車を8500系として4R・6R・8R車と区別する場合もある。 亀戸線でワンマン運転を行っている2R車の8579F 牽引車として秩父鉄道線に入線する8505F(武州荒木駅)
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