2017年死刑確定囚(3人)
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事件名(死刑囚名)判決確定日事件発生日備考(執行日など)※首都圏連続不審死事件(木嶋佳苗) 2017年5月9日(上告審判決への訂正申立に対する棄却決定日) 2008年9月 - 2009年9月 1974年(昭和49年)11月27日生まれ。2021年9月20日時点で東京拘置所に収監中(現在47歳)。犯行では「吉川桜」の偽名を使用。裁判員裁判では初めて死刑判決を受けた女性。戦後15人目の女性死刑囚で、同時に史上初の裁判員裁判による女性死刑囚である。無罪を主張。上告中に獄中結婚して「D」姓へ改姓し、2019年10月1日時点では「I」姓を名乗っている。2012年4月13日にさいたま地裁(大熊一之裁判長・裁判員裁判)で死刑判決を受け、2014年3月12日に東京高裁(八木正一裁判長)で控訴棄却判決を受けた。2017年4月14日に最高裁第二小法廷(小貫芳信裁判長)で上告棄却判決を受け、それに対する訂正申し立ても2017年5月9日付の小法廷決定で棄却されたため死刑が確定。木嶋は裁判中、『女性自身』に268通の手紙を送り、事件及び裁判に関する手記と、自身の半生を「1年半かけて執筆した」という小説を寄稿、同誌2013年10月22日号に木嶋佳苗名義ですべて掲載された。小説は『礼讃』と題され、2015年2月にKADOKAWAより単行本として刊行された。また2014年1月5日よりブログ「木嶋佳苗の拘置所日記」を運用、木嶋が東京拘置所で書いた文章を支援者が掲載・更新している。 ※鳥取連続不審死事件 (U) 2017年8月23日(上告審判決への訂正申立に対する棄却決定日) 2004年5月-2009年10月 1973年(昭和48年)12月21日生まれ。2021年9月20日時点で広島拘置所に収監中(現在48歳)。裁判員裁判では木嶋に続いて2番目に死刑判決を受け確定した女性で、戦後16人目の女性死刑囚。無罪を主張。2012年12月4日に鳥取地裁(野口卓志裁判長・裁判員裁判)で死刑判決を受け、2014年3月20日に広島高裁松江支部(塚本伊平裁判長)で控訴棄却判決を受けた。2017年7月27日に最高裁第一小法廷(小池裕裁判長)で上告棄却判決を受け、それに対する訂正申し立ても2017年8月23日付の同小法廷決定で棄却されたため死刑が確定。 ※大阪府和泉市元社長夫婦殺害事件 (S) 2017年12月8日(正式な死刑確定は2018年) 2004年12月3日 1967年(昭和42年)5月13日生まれ。2021年9月20日時点で大阪拘置所に収監中(現在55歳)。大阪府和泉市の元カーペット製造販売会社社長夫妻鈍器で殴って殺害し、金品を奪い遺体をのこぎりで切断してドラム缶に詰め、同府阪南市内の貸ガレージに遺棄した。事件から5年後の2009年11月になって夫婦の遺体が発見され、被害者宅での別の窃盗容疑で逮捕された。その後、2010年12月に強盗殺人容疑で再逮捕・追起訴された。無罪を主張したが2013年6月26日に大阪地裁堺支部(畑山靖裁判長・裁判員裁判)で死刑判決を受け、2014年12月19日に大阪高裁(笹野明義裁判長)で控訴棄却判決を受けた。2017年12月8日に最高裁第三小法廷(戸倉三郎裁判長)で上告棄却判決を受けたことにより死刑が確定。上告審判決後の2017年12月末時点では判決訂正申立中だったため「新たな死刑確定者」としては言及されておらず、正式な死刑確定は2018年に入ってからとなった。
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