2017年東京都議選
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任期満了に伴う2017年東京都議会議員選挙(6月23日告示、7月2日投開票)では、民進党の支持団体である連合東京が東京都知事の小池百合子率いる地域政党「都民ファーストの会」と政策合意を締結して同党の支援に回ったほか、民進党は東京都連幹事長の長島昭久が民共共闘への不満から離党を表明して除籍されるなど、選挙前から都政関係者や立候補予定者の離党が相次ぐ「離党ドミノ」が続き、都議会での議席数を18から7に減らす事態となっていた。 最終的に共産党は37人、民進党は23人、社民党は1人の公認候補をそれぞれ擁立し、3党間で政策協定の締結や相互推薦などの選挙協力は行われなかった。もっとも、候補者を擁立しなかった自由党は民進党公認候補のうち新宿区新人1人と江東区元職1人を除く21人、北区の共産党現職1人、世田谷区の社民党新人1人にそれぞれ推薦を出した。また、民進党都連は6月21日に東京・生活者ネットワーク公認候補4人全員の支持を発表したが、このうち北多摩2区現職の山内玲子(都民ファーストの会推薦)に対しては、共産党都委員会も6月9日に支持を発表していた(共産党が都議選で他党候補を支援するのは1970年代の社共共闘以来となる)。このほか、元首相の菅直人の地元で民進党が一定の地盤を持つ武蔵野市では、共産党が候補者擁立を見送り、民進党元職の松下玲子の支持を決定した。 選挙の結果、共産党は2議席増の19議席、民進党は2議席減の5議席となり(松下は落選)、社民党は議席を獲得できなかった(東京・生活者ネットワークは山内のみ当選)。都議選で存在感を増した共産党は幹部から第194回国会に向けて野党共闘を促す声が相次いだ一方、惨敗した民進党は都議選総括の党内議論において民共共闘による連合との関係悪化に批判の声も出た。
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