007 ロシアから愛をこめて
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『007 ロシアから愛をこめて』(From Russia with Love)は、イアン・フレミングの長編小説。「ジェームズ・ボンド」シリーズ長編第5作。1957年、ジョナサン・ケープより出版された。日本では1964年に東京創元社から井上一夫訳により創元推理文庫で発売されている。
本作執筆中のフレミングはボンドシリーズの自主映画化を目論見、それに専念(ばらばらに売却した1作目から3作目までの映画化権の買い戻しなどであるが、買い戻せたのは2作目のみであった)するため、本作をもって小説シリーズを打ち切ろうとして、ボンドを殺す内容を考えていたが、出版社の猛反対に遭い、結局生死不明のまま終わるという折衷案が採用されたという。
あらすじ
ソビエト連邦情報機関の最高幹部会議は、西側の情報機関に打撃を与えるため、スメルシュの手によってイギリス秘密情報部の情報部員ジェームズ・ボンドを辱めて殺すことに決定した。チェスのモスクワ選手権タイトル保持者でスメルシュ企画課長のクロンスティーンが立てた計画に基づき、第2課長ローザ・クレッブ大佐は、タチアナ・ロマノーヴァ伍長を囮に仕立てた。
ボンドに夢中になったソ連職員タチアナが、暗号解読器「スペクター[1]」を手土産に亡命を望んでいるという連絡が入り、ボンドはイスタンブールへ派遣された。首尾よくタチアナと解読器を確保したボンドは、夫婦を装いオリエント急行に乗り込んで国外脱出を図るが、そこにはスメルシュの放った刺客グラントが待っていた。
出版
- イアン・フレミング 著、井上一夫 訳『007 ロシアから愛をこめて』東京創元社〈創元推理文庫〉、新版2008年11月。ISBN 9784488138080。
- 新訳版『007 ロシアから愛をこめて』白石朗訳、創元推理文庫、2021年12月。ISBN 9784488138103
- Fleming, Ian (2002-12-31) (英語). From Russia with Love. Penguin. ISBN 9780142002070
備考
- 特殊装備搭載のボンドカーは、まだ登場しない。本作の序盤で、ボンドはベントレーマークIV・コンバーチブルに乗っている。自動車電話付きで、ポケットベルで呼び出しを受けたボンドは、この電話で本部と連絡を取る。どちらも、当時はまだ珍しいものであった。
脚注・参照
- ^ ソ連の暗号解読器の名前は小説ではスペクターであるが、映画では敵がスペクターに変えられたため、混同を避けるためレクターに変更された。
「007 ロシアから愛をこめて」の例文・使い方・用例・文例
- 多くのエコノミストが、団塊の世代が定年に達する2007年に起こる可能性がある2007年問題に関する懸念を示した。
- 2007年4月1日以前の年金記録も年金分割制度の対象となる。
- 消費者団体訴権制度は消費者契約法の改正を受けて2007年に施行された。
- 2007年三月から五月の間に
- 製造年月は2007年2月と書かれています。購入日は2007年5月頃です。
- イアン・フレミングによる英国の秘密スパイ007
- これは第20作目の007映画である。
- ミューゼスCは短時間着陸し,地表の岩石を破(は)砕(さい),破片を採取し,2007年6月に地球に持ち帰る。
- その最終目標は,2007年以降に株式上場企業となることだ。
- 同庁は,2007年3月末までに,所蔵品を閲覧できる博物館の数を1000館にまで増やすことを考えている。
- 2007年には,新型のN700系が導入される。
- 2年間の試運転の後,N700系は2007年春に東海道・山陽新幹線で運行を開始する予定だ。
- ちきゅうは2007年に稼(か)動(どう)を開始する予定だ。
- 改修工事は2007年に始まる予定だ。
- 法案が国会を通過すれば,国営の日本郵政公社は2007年4月に,貯金,保険,郵便,窓口の4社に分割される。
- 2007年6月,探査機はイトカワからの岩石のサンプルを持って地球に戻ってくる予定だ。
- すべて計画どおりに進めば,はやぶさは2007年6月に地球に近づく。
- 同協会は,2007年のカニのシーズンに間に合うころに日本初のカニのソムリエが資格を得ることを期待している。
- ミロのビーナスの新展示室,2007年にオープン
- フランスのパリにあるルーブル美術館は,同美術館で最も人気の高い呼び物の1つである「ミロのビーナス」のための新展示室を2007年にオープンする予定だ。
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