黒薔薇の花言葉
黒薔薇花言葉の由来
(1)愛情を表す薔薇と、永遠を意味する黒が合わさってできた花言葉「永遠の愛情」黒薔薇の代表的な花言葉は「永遠の愛情」であるが、それは黒という色の性質が由来となっている。黒は数多くの意味を持っている色であり、「死」と「再生」という意味もある。そのため、「死」と「再生」を繰り返すという意味合いで、「永遠」を表すことができる。また、数ある色の中で、黒は長い間、色褪せしにくいという特徴を持つ。その性質も、「永遠」の由来のひとつである。そして、全般的な薔薇の花言葉は「愛情」である。その「愛情」に黒が持つ「永遠」の意味が組み合わさることで、「永遠の愛情」という花言葉となった。
(2)「滅びることのない愛」という花言葉は、黒は不変の色であるということから生まれた
黒薔薇には、「永遠の愛情」と似た意味合いである、「滅びることのない愛」という花言葉がある。これは黒の色褪せしにくい性質によって、気持ちが薄れないということが連想されるのが由来のひとつである。「永遠の愛情」と共通だが、「滅びることのない愛」には、それだけではなく別の由来もある。黒は、他の色と混ざったとしても、色が大きく変わることがない。そのことから、他の人の誘惑に負けず、愛情を維持できるという意味で、花言葉が「滅びることのない愛」となった。
(3)黒が心の闇を連想させることから生まれた花言葉「恨み」「あなたを呪う」
黒という色は、暗闇を連想させる場合が多い。そして、薔薇は愛情だけでなく、人が持つ様々な感情を示すために使用する。そのため、黒薔薇の花言葉には、人が心に抱えている闇、負の感情を示す「恨み」がある。また、その「恨み」の感情を原動力に、相手に不幸が訪れるよう祈るという意味で、「あなたを呪う」という花言葉も生まれた。
(4)心の闇であるねじ曲がった愛情を示す花言葉「あなたは私のもの」
黒が表す心の闇は、恨みや呪いといった攻撃的なものばかりではない。愛する人を独占したいという、ねじ曲がった愛情も、心の闇のひとつである。他の色だと健全な愛情を表現することができる薔薇だが、黒薔薇の場合は、心の闇が元になり、ねじ曲がった愛情表現である「あなたは私のもの」という言葉が花言葉となった。
(5)花言葉「永遠の死」は、黒が不変であり死を連想させることから生まれた
黒という色は、喪服を始めとして、死を連想する場面で用いられることが非常に多い。そのため、黒薔薇も同様に死を連想させる。そして、黒という色が、変色や色褪せしにくいということから、疑いようのない死、覆ることがない死という意味で、「永遠の死」が黒薔薇の花言葉となった。
黒薔薇の英語の花言葉
黒薔薇の花言葉を英語で表現すると、「everlasting love(永遠の愛情)」「undying love(滅びることのない愛)」「grudge(恨み)」「curse you(あなたを呪う)」「you are mine(あなたは私のもの)」「eternal death(永遠の死)」となる。黒薔薇色別の花言葉の解説
黒薔薇の花言葉は、漆黒の場合は「永遠の愛情」「滅びることのない愛」「恨み」「あなたを呪う」「あなたは私のもの」「永遠の死」である。赤みを帯びた黒の花言葉は、「憎悪」「死ぬまで恨む」となる。黒薔薇本数別の花言葉の解説
黒薔薇の花言葉は、1本だと1にちなんだ「一目惚れ」や、他に代わりのないという意味で「あなたしかいない」となる。2本では、2本の薔薇を自身と相手に見立て、「この世界には私とあなたの2人だけ」となる。4本の場合は、4が死を連想させるということで、「死ぬまで変わらない気持ち」という意味である。5本では、「あなたに出会えて良かった」、7本は「密かな愛」という意味となる。9本の場合は「いつも一緒にいてほしい」という意味の花言葉となり、10本は、10が満ち足りた数字ということで、「あなたは完璧です」という意味である。11本の花言葉は「最愛」、12本だと「私と付き合ってほしい」、13本は「永遠の友情」となる。16本は「不安定な愛」、17本は「絶望的な愛」と、それぞれ良くない意味の花言葉である。99本の黒薔薇の花言葉は、99という数字が、終わりを意味する100に到達していないという意味で「永遠の愛情」、100本ではそのまま「100%の愛」となる。その100を超えるという意味合いで、101本の花言葉は「これ以上にないほど愛している」となる。108本の花言葉は「結婚してほしい」だが、これは108を10と8に分けた際、「とわ(永遠)」と読めることで、永遠に一緒にいてほしいという意味合いになるからである。そして、365本の花言葉は、1年が365日であることにちなんで、「毎日あなたを想っている」という意味になる。999本だと、99よりも桁が多いことから、「永遠」よりも強い意味合いの「何度生まれ変わってもあなたを愛する」となる。
黒薔薇の怖い花言葉
黒薔薇の怖い花言葉としては、「永遠の死」が挙げられる。単なる「死」ではなく「永遠の死」とされている点が穏やかでない。ために黒薔薇は、相手への殺意、死や没落を願っているというメッセージを帯びる可能性がある。また、「恨み」や「あなたを呪う」といった花言葉も、かなり恐ろしい。黒薔薇を贈る際は、怨嗟の宣告・宣戦布告として受け取られる覚悟が必要だろう。薔薇は、その本数によって異なる花言葉を持つ場合があるが、その中には16本の「不安定な愛」や、17本の「絶望的な愛」という花言葉がある。そのため、「永遠の愛」や「滅びることのない愛」といった意味で黒薔薇を用いる場合、本数に注意した方が良い。恨みや呪いの意味で16本の黒薔薇を贈る場合、相手あるいは自身の愛を確信できなくなったため、相手を恨むことになったという意思表明である可能性が高い。17本の黒薔薇だと、絶望によって愛情が憎しみに変わったという意思表明になり得る。愛情が転じた恨みは、他の類の恨みよりも強く、根深い傾向がある。したがって、最終的に怖い結果になることも十分あり得る。
「あなたは私のもの」という花言葉も、場合によっては怖い意味になる可能性がある。すでに両思いの恋人同士ならまだしも、一方的に恋慕している者が「あなたは私のもの」という意味を込めて相手に黒薔薇を贈った場合、なかなか戦慄に値する。あるいは、恋仲の破綻しかけている2人において「関係を解消するつもりは毛頭ない」「何があったとしても添い遂げる」あるいは「必ず添い遂げさせてみせる」という愛憎相半ばするメッセージとして活用されるかもしれない。
黒薔薇は一般的な贈り物としても普及しつつあるが、「完全な黒」といえる濃さの品種はまだ存在しない。今この世にある黒薔薇は、他の色の薔薇を黒く染色したものである。そして、赤い薔薇を黒く染色した場合、赤みが残った黒薔薇になることがある。その赤みを帯びた黒薔薇の花言葉には、「永遠の愛情」や「滅びることのない愛」といった良い意味はなく、「憎悪」や「死ぬまで恨む」という怖い意味となる。「憎悪」と「死ぬまで恨む」はいずれも、通常の黒薔薇の花言葉である「恨み」や「あなたを呪う」よりも憎しみが強い表現だ。したがって、「永遠の愛情」や「滅びることのない愛」を示すために黒薔薇を贈る際には、赤薔薇がベースになっているものは避けることが望ましい。
※ 花言葉の内容は諸説あります。
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