駒の特徴とは? わかりやすく解説

駒の特徴

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/26 15:21 UTC 版)

ルイス島のチェス駒」の記事における「駒の特徴」の解説

ほとんどの駒はセイウチの牙を彫って作られているが、いくつかハクジラの歯を材料としている。78個の駒の内訳は、王(キング)が8個、王妃または大臣クイーン)が8個、司教ビショップ)が16個、騎士ナイト)が15個、戦士または番兵ルーク)が12個、歩兵ポーン)が19個である。ポーン19しかないが(通常1セットにつき16個必要)、それぞれの駒の大きさ違いから、本来少なくとも5セット分あったのではないか考えられている。駒のサイズは、それぞれの駒にも大きさばらつきがあるが、最も大きなキングの高さが10.6cm、最も小さなポーンが4cmである。 ポーンのみ幾分小さく抽象的な形状をしているが、それ以外の駒はすべて具象的な人型である。キング王冠被り、剣を膝に置いて玉座座った姿をしている。クイーン同じように冠を被り玉座座っているが、剣は持たず片手を頬に当てている。ビショップ全て司教冠被り司教杖を持つが、何体かは本を持っていたり椅子座っていたりする。ビショップの駒の由来であるゾウを示す要素は無い。ナイト鎧兜に身を包みと盾を構えて不釣り合いな小さな馬にまたがっている。ルーク現在のような塔や城を模した姿ではなく剣と盾武装した兵士あるいは番兵といった姿で彫刻されている。特に12体の内の4体のルークは目を大きく見開き盾に噛みつくベルセルクのような形相である。ポーン前述通り他の駒と大きく異なり一回り上小型でオベリスク墓石似た形状をしている。 駒は全て白色見えるが、フレデリック・マッデン (Frederic Madden) は1832年報告書で、いくつかの駒から着色の跡を発見し、元々一部の駒は赤色染料着色されていたが海水により洗い流されてしまったと述べた。これは、当時チェスでは互いの駒を識別する際に駒を白黒ではなく紅白塗り分けていたことを示唆するものである。 研究者たちも、現代の目からすれば目が飛び出たつまらなそうな表情人形たちが明らかに滑稽に見えということは認めている。これは特に、心配そうなだったり、目をそらしていたり(右の画像参照)、盾に噛みつく狂戦士だったりするルーク当てはまり、「現代観客にはたまらなく滑稽」だと言われている。しかしながら、駒の制作者たちはそれらの滑稽な、または悲しそうな表情意図したわけではなくそれどころか彼らは力強さ凶暴性を、あるいは頬杖をついたクイーン例のように「熟慮休息、もしかすると賢明さ」を表現しようとしたと考えられている。

※この「駒の特徴」の解説は、「ルイス島のチェス駒」の解説の一部です。
「駒の特徴」を含む「ルイス島のチェス駒」の記事については、「ルイス島のチェス駒」の概要を参照ください。

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