音楽・キャスティング
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/17 02:21 UTC 版)
「ジェイド エンパイア 〜翡翠の帝国〜」の記事における「音楽・キャスティング」の解説
本作の音楽は、『Myst III: Exile』および『Myst IV: Revelation』で知られるジャック・ウォール(英語版)が手掛けた 。彼はバイオウェアの音響担当者に会ってデモテープを渡してから、最初の予告編に向けた楽曲を制作した。バイオウェアの作品のファンだった彼は同社で働きたいと思い、予告編の音楽が好評だったことから本作の音楽を手掛けることとなった。彼は、ゲームの開発初期段階にあたる2004年1月から2005年2月にかけて音楽家として本作の開発チームに参加した。早い段階から、彼は「東洋と西洋の融合」という美学にならうため、シンセサイザー中心の音楽よりもオーケストラ中心の音楽を作ることを考えていた。 ウォールが早い段階で起用した重要メンバーにZhiming Hanがおり、中国音楽の専門家である彼女は本格的な中国音楽を本作に取り入れた。また、彼女は新たに中国の音楽家たちを呼び寄せ、ウォールが作った楽譜に中国語の注を入れて、彼らがウォールの意図を理解しやすいようにした 。全体的にアジアらしい雰囲気を出すため、本作の音楽には中国と日本の打楽器及び管楽器が取り入れられた.。ウォールはフィールドBGMからカットシーン専用BGMまで様々な楽曲を制作し、バイオウェアの他のスタッフがカットシーン向けに短縮したバージョンを除くと合計で90分を超える分の楽曲を作ったと推測している 。なお、サウンドトラックは2005年に発売された。 ゲーム内における会話のうち、英語のパートもThou Fanのパートもフルボイスで収録された。Zeschuk とゲームデザイナーのケビン・マーテンズ(英語版)は、それぞれのインタビューで、収録に使われた脚本における単語数は 320,000語を超えるだろうと述べており、内ヒロインであるDawn Starのセリフの数は 20,000である。本作のキャストの一人に、ネイサン・フィリオンがおり、本作は彼がビデオゲームの声優を務めていた時代の中で最も古いものにあたる。彼は、脚本は砕けた英語のような文体だったと振り返っている。本作が完成した後フィリオンがほかのキャストと会話した際、彼らが脚本をまともな英語に書き直していることを知った。フィリオンは、2017年のインタビューの中で、彼らが理解しやすくするためにセリフをやり直すのは楽しかったと振り返っている。 また、もう一人の著名なキャストにモンティ・パイソンのメンバーとして知られるジョン・クリーズがおり、彼は Sir Roderick Ponce Von Fontlebottomの役を演じた。これは、クリーズ本人とエージェントが当時カナダで場所取りをしていたために実現したことであり、オファーを受けたクリーズは快諾し、午後のうちにすべての自らの役の収録をすべてこなした。
※この「音楽・キャスティング」の解説は、「ジェイド エンパイア 〜翡翠の帝国〜」の解説の一部です。
「音楽・キャスティング」を含む「ジェイド エンパイア 〜翡翠の帝国〜」の記事については、「ジェイド エンパイア 〜翡翠の帝国〜」の概要を参照ください。
- 音楽・キャスティングのページへのリンク