陸軍航空部隊の早期警戒とは? わかりやすく解説

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陸軍航空部隊の早期警戒

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/12 11:32 UTC 版)

レーダーの歴史」の記事における「陸軍航空部隊の早期警戒」の解説

1943年後半ビルマ戦線ビルマ航空戦)を例に、飛行第64戦隊一式戦「隼」などからなる日本陸軍航空部隊第3航空軍)の戦闘隊は、無線傍受解析シギント)・電波警戒機(レーダー)・対空監視哨主軸前線で以下の早期警戒体制構築していた。 第5飛行師団第3航空特情部(航空特種情報部)は連合国空軍空地無線交信傍受何時何分使用飛行場機種・機数といった出撃情報掌握インド東部連合軍飛行場より日本軍要衝ラングーンヤンゴン)まで約1,000km・飛行時間4時間) インド - ラングーン中間地点アキャブラングーンまで約1時間半)の対空監視哨敵編隊捕捉機種・機数・高度・進行方向報告ラングーン日本陸軍防空戦闘隊はアキャブから情報があると操縦者ピスト操縦者控所)で待機。 トンガップ・サンドウェー・ヘンサダ(ラングーン西北120km)等の各対空監視哨敵編隊捕捉し続報伝達ラングーンから100km以内に入るとミンガラドンに配備した電波警戒機が機影捕捉ラングーン防空高射砲部隊対空監視哨最後に捕捉。 以上の情報刻々と邀撃戦闘本部電話報告空襲警報発令され操縦者ピスト飛び出し搭乗離陸離陸開始後5分でインヤー湖ビクトリア湖上空3,000mに空中集合離陸した一式戦機上無線電話地上戦闘指揮所より敵編隊方向への誘導を受け(対空誘導)、これを邀撃1943年11月27日ビルマ戦線来襲したアメリカ陸軍戦闘機爆撃機連合84機を第64戦隊第3中隊の僅か9機の戦闘機一式戦8機・二式戦鍾馗」1機)が邀撃、2機の喪失引き換え戦闘機6機・爆撃機3機を確実撃墜する大戦果を挙げているが(米側被撃墜9機は裏付取れている確実な記録)、この空戦にて第64戦隊機は電波警戒機が探知した米機位置情報無線電話によって空中受信地上誘導を受け有利な位置攻撃行っている(特に黒江保彦大尉機はミンガラドン基地無線電話頻繁に通信し次々電波警戒機による敵機情報受信)。さらに特筆価する点として、ビルマ航空戦において大戦後期たる1943年7月2日から1944年7月30日の期間、日本陸軍一式戦空戦83機の喪失引き換えスピットファイア18機・P-51A 15機・B-24 21機を含む連合軍135機の確実撃墜記録している(機種内訳戦闘機70機・爆撃機32機・輸送機33機)。単純に撃墜戦果比較日本軍劣勢1944年半ばにおいても日本陸軍航空部隊連合軍空軍互角ないしそれ以上勝負行っていた。

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陸軍航空部隊の早期警戒

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/08/09 04:27 UTC 版)

超短波警戒機乙」の記事における「陸軍航空部隊の早期警戒」の解説

1943年後半ビルマ戦線ビルマ航空戦)を例に、飛行第64戦隊一式戦「隼」などからなる日本陸軍航空部隊第3航空軍)の戦闘隊は、無線傍受解析シギント)・電波警戒機(レーダー)・対空監視哨主軸前線で以下の早期警戒体制構築していた。 第5飛行師団第3航空特情部(航空特種情報部)は連合国空軍空地無線交信傍受何時何分使用飛行場機種・機数といった出撃情報掌握インド東部連合軍飛行場より日本軍要衝ラングーンヤンゴン)まで約1,000km・飛行時間4時間) インド - ラングーン中間地点アキャブラングーンまで約1時間半)の対空監視哨敵編隊捕捉機種・機数・高度・進行方向報告ラングーン日本陸軍防空戦闘隊はアキャブから情報があると操縦者ピスト操縦者控所)で待機。 トンガップ・サンドウェー・ヘンサダ(ラングーン西北120km)等の各対空監視哨敵編隊捕捉し続報伝達ラングーンから100km以内に入るとミンガラドンに配備した電波警戒機が機影捕捉ラングーン防空高射砲部隊対空監視哨最後に捕捉。 以上の情報刻々と邀撃戦闘本部電話報告空襲警報発令され操縦者ピスト飛び出し搭乗離陸離陸開始後5分でインヤー湖ビクトリア湖上空3,000mに空中集合離陸した一式戦機上無線電話地上戦闘指揮所より敵編隊方向への誘導を受け(対空誘導)、これを邀撃1943年11月27日ビルマ戦線来襲したアメリカ陸軍戦闘機爆撃機連合84機を第64戦隊第3中隊の僅か9機の戦闘機一式戦8機・二式戦1機)が邀撃、2機の喪失引き換え戦闘機6機・爆撃機3機を確実撃墜する大戦果を挙げているが(米側被撃墜9機は裏付取れている確実な記録)、この空戦にて第64戦隊機は電波警戒機が探知した米機位置情報無線電話によって空中受信地上誘導を受け有利な位置攻撃行っている(特に黒江保彦大尉機はミンガラドン基地無線電話頻繁に通信し次々電波警戒機による敵機情報受信)。さらに特筆価する点として、ビルマ航空戦において大戦後期たる1943年7月2日から1944年7月30日の期間、日本陸軍一式戦空戦83機の喪失引き換えスピットファイア18機・P-51A 15機・B-24 21機を含む連合軍135機の確実撃墜記録している(機種内訳戦闘機70機・爆撃機32機・輸送機33機)。単純に撃墜戦果比較日本軍劣勢1944年半ばにおいても日本陸軍航空部隊連合軍空軍互角ないしそれ以上勝負行っていた。

※この「陸軍航空部隊の早期警戒」の解説は、「超短波警戒機乙」の解説の一部です。
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