開発経緯・特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/16 04:05 UTC 版)
少数勢力の反乱同盟軍にとって、強大な帝国軍と正面からぶつかることは自殺行為であり、通常の戦闘も少数機による奇襲攻撃、一撃離脱を基本としていた。所有するXウイング、Yウイングは戦闘機ながらも対艦攻撃力を持ち、デス・スター破壊も成功させているが、攻め寄せる帝国軍艦隊を撃破する術はなく、しばしばホスでのような、苦しい退却戦を行わざるを得ない状況にまで追い込まれた。 しかしモン・カラマリとの同盟後、同盟軍もある程度の艦隊を有するようになると、敵艦攻撃用の手段が要望され、アクバー提督がこれに応えて自身の設計を持ち込んだのが本機である。アクバー提督は昆虫種族ヴァーパインに製造を依頼し、この一連のプロジェクトは「シャンティポール計画」と呼ばれている。前述の破壊的な攻撃手段を持つ本機の実戦投入によって、同盟軍は少数の敵艦隊であれば撃破できるような作戦が遂行可能となった。エンドアの戦い以前にも、帝国軍のスター・デストロイヤーを数隻も撃沈し、当初の開発目的を達成した。 BウイングはS-フォイルを持ち、回転機構を持つコクピット、推進部と大翼を含む胴体、可動式の小翼2枚で機体を構成する。巡航中はS-フォイルを閉じて飛行し、コクピットはミレニアム・ファルコンのように機体右端にオフセットされ、真正面から見ると横一文字型となる。戦闘時はS-フォイルを展開し、コクピットを最上部に胴体と大翼を垂直、小翼を水平に広げた十字型になる。このとき胴体部は駐機時や巡航時からみて横倒しの状態となるが、コクピットの自動制御された回転機構によって上下方向は一手に保たれ、パイロットは攻撃に集中することができる。 この特異な形状は本機に高い性能をもたらすが、その複雑な構造が災いして、やはりS-フォイルを持つXウイング同様に、メンテナンスに非常に手間の掛かる技術者泣かせの機体となった。また、可変翼と空中戦用の兵装こそ備えるものの、本機の目的はあくまで雷爆撃であり、TIEインターセプターのような新型の高速戦闘機に捕捉された場合、援護なしでは非常に苦しい戦闘を強いられる。実際、速度の遅さが致命的な欠点となっている。 このような弱点こそあったものの、大型艦艇を易々と撃沈する攻撃力は本機特有のものであり、長年にわたって同盟軍を支えた戦闘機である。後年、複座式の「Bウイング/E」という改良型も開発され、更に機動性を犠牲にした引き換えに、攻撃力・最高速度・耐久力の大幅なパワーアップにも成功した。
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