鎌倉幕府御家人 結城朝高としてとは? わかりやすく解説

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鎌倉幕府御家人 結城朝高として

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/31 07:08 UTC 版)

結城朝祐」の記事における「鎌倉幕府御家人 結城朝高として」の解説

真壁長岡文書』を見ると、朝祐が当主であった間(1309年-1336年)に「結城七郎左衛門尉朝高」という人物の活動見られるこの人物は結城氏家督継承者が称する七郎左衛門尉」を称しており、結城氏当主であった考えられるが、『尊卑分脈』・『系図纂要』・『続群書類従所収結城系図」・東京大学史料編纂所架蔵謄写本の結城系図」などの系図では貞広の子として朝祐が掲載されているのみで、結城氏当主として朝高という人物登場せず、また朝祐が「朝高」と名乗ったとする記載すら見られない。しかし、鎌倉時代末期作成されとみられる結城小峯文書内の結城系図」では、貞広の子鶴丸追筆で「使 左衛門尉 朝高 結城七郎となっているが、結城氏家督継承者の通称である「結城七郎」を称していること、左衛門尉及び検非違使任官していることのいずれもが朝祐に合致しているため、この朝高幼名鶴丸)は朝祐と同一人物であり、その初名であると考えられている。『真壁長岡文書によれば、この「結城七郎左衛門尉朝高」(結城朝高)は、元徳年間1329年-1332年)に、小栗六郎次郎入道円重と共に真壁氏所領である常陸国真壁郡長岡郷内の所領打渡しの使者として交渉あたったこの所打渡しを命じたのは、幕府引付頭人または幕府から指令受けた常陸国守護の2通り考えられるが、文書の中の「御教書此の如に候」という文言から「(将軍→)執権連署北条氏)→常陸守護→常陸守護代→朝高」と指令伝達されたことが窺えこの頃常陸守護は北条時綱であったことから、朝高はその代官役割果たしていたようである。 同文書から、元徳3年1331年)の段階ではまだ「朝高」と名乗っていることが分かるので、「朝祐」と改名したのはこれ以降であり、鎌倉幕府の滅亡及びその後足利尊氏への服属改名契機になったとされている。その時改名で「高」の字がなくなっているが、これは幕府滅亡東勝寺合戦)の際に自害した北条氏得宗家当主及び鎌倉幕府14執権北条高時より偏諱受けたものと考えられる。「結城系図」を見ると、父・貞広の付記に「鎌倉執権北条貞時一字、故名貞広」(鎌倉執権北条貞時一字授く故に貞広と名す)とあり、祖父・時広も貞時の父である北条時宗から「時」の字を受けていることは明らかであるため、貞広の子ある朝祐もその慣例倣って得宗家従い当主高時(貞時の子)を烏帽子親としてその偏諱受けたことに疑い余地はない。従って当初高時偏諱受けて朝高名乗っていたが、幕府滅亡後はその「高」の字を棄てて朝祐に改名したことが分かる前述通り系図類で掲載されている「朝祐」の名の方が知られているが、実際には朝祐と名乗ってから数年ほどで戦死しており(後述参照)、おおよそ半生朝高名乗っていたことになる。 前述のように、事実上得宗家従属する形で幕府御家人として活動し、笠置城攻めには幕府軍大将一人足利高氏(のちの足利尊氏)の麾下属して参加している。しかし、のちに高氏と同様、反幕府派に転じて鎌倉幕府倒幕加担したこの頃から高氏尊氏)と主従関係結んでいたというわけでないようだが、これをきっかけに、幕府滅亡後終始尊氏行動共にすることとなる。

※この「鎌倉幕府御家人 結城朝高として」の解説は、「結城朝祐」の解説の一部です。
「鎌倉幕府御家人 結城朝高として」を含む「結城朝祐」の記事については、「結城朝祐」の概要を参照ください。

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