鎌倉幕府・室町幕府
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 08:43 UTC 版)
源頼朝が鎌倉幕府を発足させた時に、京都から下級官人を招いて事務的な業務を行わせたが、その初期に右筆を務めていたのが大江広元である。後に広元が公文所・政所において行政に専念するようになると、平盛時(政所知家事)・藤原広綱・藤原邦通らが右筆を務めた。 その後、将軍や執権のみならず、引付などの幕府の各機関にも右筆が置かれ、太田氏や三善氏などの官人の末裔がその任に当たるようになった。基本的に室町幕府もこの制度を引き継いだが、次第に右筆の中から奉行人に任じられ、発言力を増大させた者たちが右筆方(奉行衆)と呼ばれる集団を構成するようになった。 なお、室町幕府では、行政実務を担当する計方右筆・公文書作成を担当する外右筆(とのゆうひつ)・作事造営を担当する作事右筆などと言った区別があった。
※この「鎌倉幕府・室町幕府」の解説は、「右筆」の解説の一部です。
「鎌倉幕府・室町幕府」を含む「右筆」の記事については、「右筆」の概要を参照ください。
- 鎌倉幕府・室町幕府のページへのリンク