奉行衆
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/29 06:36 UTC 版)
奉行衆(ぶぎょうしゅう)は、右筆方(ゆうひつかた)とも呼ばれ、室町幕府の法曹官僚である奉行人の集団である[1]。幕府直属の文官集団として、武官集団である奉公衆と対応される。
- ^ 『常照愚草』には、「奉行衆を右筆方と申事は、奉行と申事、諸大名にも又万の事奉行と云事は在之間、右筆方と申事可然候、殊ニ引付方又評定衆ニ召加ハ一段の事也」とある。
- ^ ただし、例外として作事奉行・御物奉行・倉奉行など、将軍家の家産などの管理を担当して、公文書作成に直接携わらない別奉行には右筆からは就任せず、それ以外の特定の奉行人や世襲の家から選ばれていた。また、御前奉行人が形成されるようになると、通例の別奉行は主として彼らが兼務するようになる。
- ^ ただし、ここに登場する奉行衆や右筆方とは、幕府各機関に所属していた右筆・奉行人達を総称して指したものであり、こうした名称の機関などが存在していた訳ではない
- ^ 奉行衆全体で約60名、うち右筆が約40名、更にその中でも20名前後が御前奉行人であったといわれている。
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