公文所とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 労働 > 役職 > 役所 > 公文所の意味・解説 

くもん‐じょ【公文所】

読み方:くもんじょ

平安時代諸国国衙(こくが)で公文書扱った役所

平安時代、院・摂関家寺院荘園などで、主に所領年貢事務を執った所。

鎌倉時代幕府政務扱った役所。のち、政所(まんどころ)の一部局となり、文書のみを取り扱った


公文所

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/08 06:52 UTC 版)

公文所(くもんじょ)は、古代中世において公文公文書)の管理が行われた組織。

概要

公卿政所僧綱国衙荘園などに設置され、公文書管理のみならず指揮命令政務財政徴収訴訟などの実務機関としても運用された。

鎌倉政権の公文所

公文所の中でももっとも著名なのが、源頼朝家政機関として鎌倉政権(大蔵御所のちの鎌倉幕府)に置いたものである。

治承4年(1180年)の挙兵以来、下級貴族官人)出身の配下が政務、財政、公文書作成業務(後に政所)や訴訟(後に問注所)を行っていたが、元暦元年(1184年)に大江広元別当中原親能二階堂行政足立遠元、大中臣秋家、藤原邦通ら5人を寄人に任じて公文所を設置した。

建久元年(1190年)に頼朝が従二位に任じられて公卿に叙せられると、慣例に従って政所を設置して公文所の組織を政所に移行・統合した。ただし、一部諸機能は問注所に分離し公文所自体が無くなったわけではなく、公文所に置かれていた諸機能が徐々に政所の各組織に移されていったと考えられ、また公文所そのものも政所内の公文書管理部署として存置した。また、執権北条氏の権威が高まると、北条氏独自の家政機関として公文所が設置されていた。

関連項目


「公文所」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



公文所と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「公文所」の関連用語

公文所のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



公文所のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの公文所 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS