野田の津久舞とは? わかりやすく解説

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野田の津久舞

名称: 野田の津久舞
ふりがな のだのつくまい
種別1: 民俗芸能
保護団体名: 野田津久舞保存会
選択年月日 1999.12.03(平成11.12.03)
都道府県(列記): 千葉県
市区町村(列記): 野田市
代表都道府県 千葉県
備考
解説文:  野田の津久舞は、須賀【すが】神社の祭礼奉納される芸能で、舞の演じ手がツクバシラ(つく)と称される高い登りさまざまな曲芸的所作演じるものである演じ手は、野田では「ジュウジロウ」と呼ばれ雨蛙あまがえる】の面をつける。祭礼期日は、本来七月十五日から十七であったが、現在はそれに近い金曜日から日曜日となり、津久舞中日【なかび】に行われている。須賀神社祭礼関わるのは上町【かみちよう】、仲町【なかちよう】、下町【しもちよう】の三町であり、それぞれ輪番で「神輿年番【みこしねんばん】」「津久【つく】年番」「獅子【しし】年番」を務めている。津久舞披露は「津久年番」を中心に行われる
 野田において、津久舞起源定かではないが、明治初期ころには、香具師景気づけに、随時立てて行ったといわれている。その後、ジュウジロウの不在により中断する時期もあったが、後継者得て受け継がれている。
 つくは、丸柱先端部に醤油樽をかぶせ、先端部より三尺ほど下に横十字につけた形状である。には【こも】を巻き、その上サラシ覆い白布で縛る。また、横木先端には白布下げ、さらにその一方には轡【くつわ】が垂らされる。は竜に見立てられており、雨蛙の面をつけたジュウジロウが登り上下するのは、竜が呑み込む様を表しているとされ、地元では雨乞いの意味をもつと考えられている。
 津久舞当日夕刻、ジュウジロウは、津久年番の神酒所において、雨蛙の面をつけ、白襦袢【じゆばん】に白の裁着【たつつけ】を履き、白い脚絆【きやはん】、手甲【てつこう】、足袋【たび】の出で立ちとなり、世話人衆等とともにつくの立つ広場まで練り込みをする。そして御神酒吹きかけられ全身を浄【きよ】めた後、笛・太鼓奏される囃子調子を合わせ登る途中で逆さまになるなどの芸を見せながら頂上達すると、醤油樽の上立ち上がり四方に矢を射るその後頂上逆立ちをするなど軽業演じ最後から張られた白綱に腹這いとなり、頭から滑り降りる。これら一連の軽業の姿は、室町から近世初頭見世物として流行した蜘蛛舞くもまい】」という曲芸近似しており、それらが祭礼と結びついて伝承されたことをうかがわせる
 以上のように野田の津久舞は、かつて流行した曲芸地元祭礼と結びついて独自に伝承されてきた伝承であり、芸能変遷過程を知るうえで重要である。

野田の津久舞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2011/03/01 02:55 UTC 版)

野田のつく舞(のだのつくまい)は、千葉県野田市の上・仲・下町の野田三ヶ町の夏祭りに演じられる民俗芸能のつく舞であり、水神信仰にもとづく雨乞い神事ともいわれている。




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