遠い過去のグラン・ロロ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/08 17:15 UTC 版)
「バトルスピリッツ 赫盟のガレット」の記事における「遠い過去のグラン・ロロ」の解説
後に異界王となる男は異界グラン・ロロに文明をもたらし一度祖国に帰還したが、異界の存在は信じてもらえず嘲笑され自分の体験を著した『異界見聞録』も焚書にされ迫害を受けたことで人間の見識の狭さに失望し、故郷を捨てて再び異界へ踏み入れた。現実を前にして理想を貫けるかどうか試練を与えるヴィザルガの導きによって、3種のカードの力によって地球を離れてその昔のグラン・ロロにいたガレットだったが、そこでは人への失望と怒りのままに異界王がグラン・ロロ全てを支配しようと武力による侵略をしていた。 ガレットは「圧倒的な武力の前に対話もバトルスピリッツも無力」という現実を見て悩みながらも、白の大陸を治めている白の王と出会う。白の王は優しく高潔な人物であり、異界王による侵略で不安定な政情の中、武力を用いず平和・秩序を保つ手段を模索し続けており、その一環として王の志に賛同した緑の姫との結婚で民達に安心をもたらそうとしていた。だが結婚式当日、異界王は武力を持って襲撃し蹂躙。白の王と緑の姫が死亡する様をガレットは目撃し、ヴィザルガの魂は「高潔さは武力の前に無力」「理想を叶えたいのならば考えろ」とガレットに言う。ガレットは「グラン・ロロの人々に知恵を与え、人間の在り方を変えることが目標にも関わらず、武力を用いるのは今までの人間と変わらない」と襲撃を終えた異界王に問いかけるが、異界王は「支配するには武力と知恵を使い分けるのが肝要」と述べ、智慧によって人を導き変える手段としてカードを提示するガレットに対し「時代と戦うには未熟」「未完成の理想は聞くに値しない」と言い放ってガレットのコアの光主としての赤のシンボルを砕く。 赤のシンボルを喪ったガレットだったが、その瞬間、自分の魂に新たに白のシンボルが宿る。精神世界でガレットの前に現れた白の王の魂は、ガレットと対話すべくバトルすることに。白の王は理想を掲げながらも異界王に滅ぼされた過去を自嘲したが、ガレットは白の王の理想を肯定する。だが「理解を深めあうツールであるバトルスピリッツだけではなにか足りない」と悩むガレットに対し、白の王の姿は転生後である百瀬勇貴に変わり、勇貴は「コアの光主として生きるということは、人として新たな価値観を持つこと」と語る。更に勇貴は次の転生であるゾルダー・グレイヴに姿を変え、「人は戦うこと以外の解決策を知らない」と繰り返される争いの歴史について言い、そんな人をどう変えるのかとガレットに問いかける。転生していった白の王の魂との対話を経て、ガレットはバトルスピリッツと共に、「知恵が暴力を生み、武力を育み差別を広げる」という常識を壊し「人の痛みを消すためには、人類の根底にある価値観を変えていかねばならない」と決意を新たにする。困難であろう道にひるまないガレットを白の王は「白のコアの光主」の継承者として認め、人類の変革を託すのだった。
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